ザルービン氏は、シュレーダー氏がロシアとの関係を理由に妨害行為を受けていると振り返った。シュレーダー氏は、重要な行事でオラフ・ショルツ現首相と同じフレームに収まらないよう脇に座らさせられているという。
「周知のとおり、我々は最近、カナダ議会でナチスを称賛するという非常識な行為を目撃した。そこで、私が言いたいのは、シュレーダー氏から遠ざかれば遠ざかるほど、ナチスのシンパであるカナダ議会のアンソニー・ロタ元議長に近づくということだ。ナチスだ。ドイツで聞いてもらうために、ドイツ語でも言ってみる」
プーチン大統領は、シュレーダー氏とロタ氏についての文言をドイツ語で繰り返した。プーチン大統領の意見では、ドイツにはまともな人が多く、多くの人がこれを聞いてくれるだろうとのこと。
9月22日、ゼレンスキー大統領がカナダ議会を訪問した際、ウクライナ系カナダ人で過去にナチス・ドイツの親衛隊に所属していたヤロスラフ・フンカ氏(98)が招待され、第2次世界大戦中に「ウクライナの独立のためにロシアと戦った」人物として称賛を受けた。フンカ氏の所属部隊は赤軍と戦っていただけでなく、ユダヤ人やポーランド人、ベラルーシ人、スロバキア人に対する残虐行為に加担していた。カナダのジャスティン・トルドー首相は、後に「恐ろしい過ちだった」とナチス称賛について謝罪した。また、フンカ氏を招待したとするアンソニー・ロタ庶民院議長は、辞任に追い込まれた。
シュレーダー氏は現在、ロシアに対する友好的な姿勢を盛んに批判されている。今年5月、シュレーダー氏はポーランドで行われているウクライナでの事件に関する捜査の矢面に立った。さらに、在ベルリン・ロシア大使館で開催された対独戦勝記念日のパーティーに出席したことに対し、多くのドイツ・メディアが非難した。
プーチン大統領の見解では、自国民やその利益について考えていることから、ドイツはシュレーダー氏のような人物を誇りに思うべきだという。プーチン大統領は、シュレーダー氏がガスパイプライン「ノルドストリーム」の建設に果たした役割を振り返り、パイプラインが爆破された後のドイツ経済について目を向けた。
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