ウクライナ紛争
同氏は、キエフがモスクワに対して行っている戦闘行為は無意味であり、中東での紛争激化と相まって世界的な紛争を引き起こす恐れがあると指摘した。
同じくポッドキャストに出演したビベック・ラマスワミ氏(米大統領選に共和党から立候補を表明)は、ウクライナがロシアへの新地域の編入を認め、現在の形でロシアとの国境を確定するよう提案した。マスク氏はこの案に賛同し、この国境に停戦ラインを設定することができると付け加えた。
「ロシアとの関係が改善すれば、第三次世界大戦の可能性は急激に低下すると思う」
「米国の敵対的な政策」
マスク氏によると、米政府が選択した政治路線は「ロシアとイランに中国と同盟を組むことを余儀なく」させており、これは西側諸国に対する大きな対抗力となっている。
同氏はまた、米国にはしかるべき軍需産業能力がないため、このような大きな同盟と対立したら打ち負かされるだろうという見方を示し、米国に対してその敵対的な政策を放棄するよう呼びかけた。
「これは浅はかであり、文明に大きなリスクをもたらす恐れがある。第三次世界大戦から決して立ち直れない可能性も排除できない」
脱ドル化の責任は米国そのものにある
マスク氏によると、ロシアと自由に貿易するためにドルを放棄する国が増えているのは米国そのものに責任がある。マスク氏は、制裁の手段としてドルを使い始めたとき「私たちはやりすぎた」と指摘した。
「ブラジルまたはインドなどの国は今もロシアとの取引を望んでいるが、彼らはドルで取引することができない。したがって私たちは、彼らに決済の脱ドル化を余儀なくさせ、それによって世界におけるドルの力を弱めている」
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