「元来の武器が今や標的」 宇軍供与のストームシャドウの辿った運命=露軍事専門家

10月30日、ロシア国防省は、ウクライナ軍がクリミアを攻撃しようと撃ち込んだ8発のミサイル「ストームシャドウ」を阻止したと発表した。軍事専門家で防空軍博物館のユーリー・クヌートフ館長はスプートニクからの取材に、ストームシャドウはロシアの防空システムにとっては、日常的に迎撃される標的になっていると述べている。
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「ウクライナ軍にこれらのミサイル(ストームシャドウ)が登場した当初は、それに対処するのはかなり難しかった。しかしその後、ロシアはこのミサイルの1発の迎撃に成功し、ミサイルはほぼ無傷で地上に落下した。このミサイルが研究された結果、その特性、反射断面積、飛行を制御する電子機器が解明されたため、とりわけ電子戦システムの使用が可能になった。地対空ミサイル・システムの使用に関しては、ミサイルの飛行アルゴリズムが研究され、それに従って、ロシアのシステム・プログラムに追加がなされた。その結果、我々の防空ミサイルシステムは自動モードで極めて高い命中率でこれらのミサイルに命中させることができる」

ユーリー・クヌートフ
軍事専門家
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
「軍事機密技術が明らかにされるだろう」西側でロシアによるストーム・シャドウ鹵獲が懸念される
こうした状況を、同様の特性のミサイルを保有する他のNATO諸国も考慮しているとクヌートフ氏は語っている。

「スカルプもストームシャドウも日常的な標的になっている。ドイツはこのことを知っているため、現段階ではタウルス・ミサイルを出さないようにしている。その技術が我々に握られ、独ミサイルがロシアの標的にならないためだ」

ユーリー・クヌートフ
軍事専門家
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