【視点】日本10年間で5万キロのドローン飛行ルート整備計画

日本が抱える #労働 力不足と物流危機問題。政府はこれを解決するために、貨物輸送分野の外国人労働者の就労を初めて認可するだけでなく、無人トラックの導入にも期待をかけている。一部の高速道路に自動運転レーンを設置する10年計画が決定された。2024年には、新東名高速の駿河沼津から浜松までの区間に自動運転レーンを設置。2026年にはこれを東北自動車道にまで延長し、最終的には東北と九州をつなぐ。ドローンの飛行ルートは2033年までに、上空計5万キロメートルが設置される。経済産業省は、この計画により10年間で2兆円と経済効果を見込んでいる。
この記事をSputnikで読む
この計画で利益を得る主体について、無人トラック輸送の利点やこれによりトラック運転手の失業の恐れなどについて、ロシア交通アカデミーのイリヤ・ポタポフ事務局長は次のように語っている。

「無人トラック輸送は現在、開発とテストの活発な実施段階にある。その主な利点は生産性の向上だ。無人トラックは、休憩や睡眠のために停車が必要がないため、24時間の稼動が可能。だから輸送量が増加し、配送時間が短縮され、運行コストの削減につながる。 具体的にいうと、輸送管理プロセスを自動化することで、ルートを最適化し、交通管理をより効率化することで、コスト削減し、燃料費の最小化ができる。安全性の向上も重要な利点だ。無人トラックには、自動ブレーキや衝突回避システムを提供する多数のセンサー、レーダー、ソフトウェアが搭載されており、事故のリスクを減らし、全体的に交通の安全を向上させる。日本の計画する無人車両専用レーンは、交通の安全と事故防止に大きく貢献するはずだ。ただし!経済効果が発揮されるのは、こうした専用レーンの運用が十分に集中的に行われた場合の話だ」

ポタポフ氏は、現段階ではトラック運転手は失業の心配は必要はないという。

「無人トラックの大量導入や開発、専用レーンの設置には、技術開発や道路インフラの整備に多額の投資が必要となる。したがって、今のところトラック運転手にはリストラの脅威はない。それぞれの自動運転車両には自動運転オペレーターが必要であり、『操縦士』による輸送は今後も積極的に利用される」

ポタポフ氏はまた、自動車であれトラックであれ、無人車両の本格的な導入には、リスクを最小限に抑え、すべての道路利用者の安全確保のために、危険で予測不可能な事態が発生した場合の責任を規定する新たな法律の整備も必要である、と注意を促した。
コメント