1964年6月16日午後1時2分、新潟県下越沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生した。地震発生から約15分後には日本海沿岸部に津波が押し寄せるなど、各地で大きな被害をもたらし、26人が死亡した。
この地震により、新潟市では液状化による建物の倒壊などが相次ぎ、液状化現象の研究や対策が本格化するきっかけとなった。
今年1月の能登半島地震でも新潟市では液状化が相次ぎ、「再液状化」と呼ばれる現象が確認された。「再液状化」は地形が原因とみられ、砂丘や、川だった場所を埋め立てた旧河道など、地下の水位が高い砂の地盤に集中していたという。
NHKの取材に応じた専門家は「ハザードマップなどで地域の地形や過去の被害を知り、どんなリスクがあるのか確認してほしい」と呼びかけた。