WikiLeaksは先日、サウジアラビア外務省の文書7万点をサイトに掲載した。中には外務省と世界各国のサウジアラビア大使館の間のやり取りなど、秘密指定のものもあった。またアーカイブには、内務省や諜報機関など、サウジアラビアの様々な国家機関の報告書もある。プロジェクトは「サウジ・ケーブルズ」と銘打たれている。
アサンジ氏は「ロシア第一」テレビのインタビューに答え、次のように述べた。
「今回公開された文書により、2012年の時点で、サウジアラビア、カタール、トルコが、シリア政府転覆に関する密約を結んでいたことが分かった。同時に、中東における米国の同盟国が、高度に自立的であることが見て取れる。彼らはより攻撃的になっている」
「サウジアラビアはこれまで中東における米国の忠犬と見られていた。人間が犬を連れていると考えることも出来る。しかし時に、犬があまりに大きいので、むしろ犬が人間を引き連れていることもある」
ジュリアン・アサンジ氏は2006年、秘密文書公開サイトWikiLeaksにおける活動で、一躍有名になった。2010年、同サイトは、米国の外交文書25万点の公開を開始した。アサンジ氏は2012年以降、ロンドンのエクアドル大使館にかくまわれている。今年6月、英国の裁判所は、アサンジ氏を性犯罪で提訴するため、スウェーデンに引き渡すことを命令した。