ギリシャには、合わせて5449台のATMがある。
ギリシャ市民は、同国のチプラス首相が27日未明に、債権団が提示した緊縮政策の継続を受け入れるか否かの是非を問う国民投票を7月5に実施すると発表した直後、現金の引き出しを始めた。
ギリシャ政府は、大量の引き出しに関連して、「ギリシャの金融システムを保護するために」、6月29-6月6日まで銀行は休業すると発表した。また、ATMからの預金の引き出しが制限された。
「エトノス」紙は、「市民は、今後の困難な日々に備えて現金を貯えてしておくために、稼働しているATMを求めてアテネの端から端まで走り回った。日曜日の行列は、土曜日よりも短かったが、それは市民が今後の日々について心配するのを止めたからではなく、多くのATMで現金が尽きたからだ。28日の午後までに、ギリシャ全土にある計5449台のATMのうち、2191台の稼働が停止した」と報じた。
「エトノス」紙は、施設や店舗に設置してあるATMを含めたギリシャにある全てのATMが、28日に稼働を停止し、市民は利用できなくなったと指摘している。