ハバロフスクでは7月、と新潟では8月に、主な式典や、その他の共同イベントが開催される。ハバロフスクには、新潟市長を長とした代表団のほか、スポーツ選手や芸術団体が訪れる。ハバロフスク市民も新潟を訪問する。またハバロフスクの歴史博物館は、特別展を企画した。なお、姉妹都市提携50周年を記念する事業は、文化行事に限られない。ビジネス協力の分野にもプランがある。ハバロフスク地方のヴャチェスラフ・ダニロフ国際・地域間協力相は、次のように語っている。
日本政府は対ロシア制裁を導入したが、日本のビジネス界に、極東でのプロジェクトを拒否する意向はない。ハバロフスク空港の改修プロジェクトへの日本側の参加は、まだ調整の段階だが、農業分野への参加は、すでに実現している。ハバロフスクでは約1ヶ月前に、温室施設の起工式が行われた。この温室施設では、日本の最新技術が使用される。またこの温室が、TOSERに含まれる予定の工業団地「 アバンギャルド」に建設されているのも重要だ。これによって、投資家は、追加特恵を受けることが可能となる。
ハバロフスク地方にとって伝統的な木材加工分野での協力も続いている。木材は、バロフスク地方の最も重要な輸出品目の一つだ。しかし残念ながらこんにち、木材加工が木材の輸出で占める割合は、たったの30パーセントだ。だが、地域当局は、2018年までに木材加工が占める割合を80パーセントにまで上昇させる計画。日本からの投資の助けによって、この高い数値に達することが可能だ。日本側はすでに、木材加工の発展へ参加する旨を表した。日本側はまず、木材加工に関する訓練から始める意向。
新潟県の前田奉司(マエダ トシジ)国際ビジネス推進担当参与は、次のように語っている。
姉妹都市関係は通常、政治の外に立っている。そのため姉妹都市関係は、政府間関係より、はるかに効果的だ。友好的関係の発展は、環境、教育、スポーツなどの分野における協力や、観光交流、さらに交換留学なども促進する。1991年、ハバロフスクに続いて、ウラジオストクも、新潟市の姉妹都市となった。また6月25日、ノボシビルスク市と札幌市は、姉妹都市締結25周年を祝った。