日本の一部の評論家たちは、流し網漁禁止の理由とされている環境保護は単に口実にすぎず、実際には、ウクライナ情勢に関連して日本が発動した対ロシア制裁に対する報復措置だとの見方を表している。毎日新聞によると、現在の状況は、日本の漁師がロシアの水域でサケやマスを獲ることの合目的性に疑問を呈しているという。これより先、流し網漁の禁止によって、北海道東部は、およそ250億円の損害を被る恐れがあると報じられた。
「この法律が、反日的な性格を持っていると考える根拠はありません。これは、30-40年の歴史を持っています。しかし、これまでに行われた禁止法を施行するすべての試みは、成功しませんでした。私たちは今になって、国の指導部、またサハリンを除いた漁業を行っている地域当局の指導部から支持を得ました。法案は1年間にわたって協議されました。日本側にも、私たちの課題は、次世代のために、サケやマスの貴重な群れを保存することだと伝えられました。そこには、産卵にやってくるサケやマスも含まれます。また魚だけではなく、流し網漁によって取り返しのつかない損害を受けた海洋生物や鳥など、全ての生物資源を保存する必要があります。私たちは日本側に対して、法律は日本に向けられたものではないことを繰り返し説明しました。私たちは、日本でこれらの食料を国民に保障する問題が出た場合には、日本市場に既製品を供給する用意もあります。」
新たな法律が、露日関係にネガティブな影響を与えるかについて述べるのはまだ早い。あらゆる環境保護団体が、法案の採択を歓迎している。国際的な環境保護団体も同じだ。しかし、ロシア国内にでさえ、流し網漁禁止法に反対している人たちがいる。特に「サハリン漁業者協会」は、この法律によってサハリンとクリル諸島の小企業が閉鎖に追い込まれ、数百人の失業者が出る、と伝えた。北クリルでは、流し網漁が唯一の漁獲方法であることも、問題をさらに切実なものとしている。北クリルでは、禁止されていない定置網を設置することが不可能だからだ。一方で、サハリン州議会のアレクサンドル・ヴェルホフスキー議員は、クリルの漁業関係者を支持する立場にあるように思われるが、次のような見解を表した。ヴェルホフスキー議員は、「ほぼ全ての国で、このような漁獲方法は禁止されています。世界には、ロシアと日本でしか、流し網漁は行われていません。もし、連邦法を承認する際に、北クリルの利益だけに従うとしたら、私たちは袋小路に陥るでしょう。私個人としては、北クリルを支持しますが、流し網漁の禁止は、妥当な結論だと考えています」と語った。