イランとウラン
「EUの参加のもと、中国、ドイツ、フランス、ロシア、英国、米国とイランの間で、包括的共同行動計画が早急に採択されることを期待する。行動計画の採択によって、イランの核の平和利用が全面的な確信をもって再び行われ、対イラン制裁が全面解除されることになる」
「包括的共同行動計画はイランに対し、核エネルギーの平和利用に対する自らの権利を全面的に行使することを許す。NPTなど国際的な義務に則り、国際的な規範を厳格に守って、ウラン濃縮を行う権利も認められる」
シリア:「イスラム国」非難
「2015年1月および4月に2度にわたりモスクワでシリア紛争当事者間協議を開催するなど、シリア問題の政治解決に向けたロシアの取り組みを支持する」
また「シリアにおける人道支援実施の政治化に反対」する旨が記された。「一方的な制裁はシリアにおける社会・経済状況に依然として悪影響を及ぼしている」とも。
また「イスラム国」その他組織による「非人間的な暴力行為」に対する非難も述べられた。
また諸国に対し「テロとの戦いについて、国際法規の恣意的適用は控えるように」との呼びかけもなされた。
イスラエルとパレスチナ
「交渉が再開され、ついには、双方によって合意され、国際的な承認も受けた、1967年の基本境界線でイスラエルと隣接し、イスラエルと平和的に共存し、領土一体性と自立性をもつパレスチナ国家が樹立され、二つの国家が併存するという決定が取られなければならない」
「占領した土地へのイスラエル人の入植活動が続いていることに反対する。入植は国際法に反し、和平合意に向けた努力を深刻に破壊し、二つの国家の共存という理念を脅威にさらす」
ウクライナ:ミンスク合意順守への呼びかけ
「ウクライナ情勢について再び深刻な憂慮を表す。紛争が軍事的に解決されることはあり得ず、和平への唯一の道は包括的政治対話である」