「マリアンナ・ニュー検事は今日、性的いやがらせおよび違法な強制行為に関するジュリアン・アサンジの容疑をめぐる捜査を停止した。13日に時効が成立したため」という。
2010年にアサンジ氏を告訴した女性の一人は、複雑な反応を示している。「もちろんアサンジ氏が法廷に立つことを彼女は望んでいた。しかし5年がたち、彼女は普通の生活を送っている」。女性の弁護士クラス・ボルグストリョム氏がスウェーデンラジオのインタビューで述べた。
先にスウェーデン検察はリア・ノーヴォスチの取材に対し、18日、性的いやがらせにからむもうひとつの容疑も時効を迎える、と明かしている。
より情状酌量の余地の少ない強姦事件に関するもうひとつの容疑は2020年まで有効である。
スウェーデンでは25歳および35歳の女性が2010年夏に起こした提訴でジュリアン・アサンジ氏の名は広く知られるようになった。同年8月に会議で講演するためにスウェーデンに入ったところ、2人の女性が性的いやがらせを受けたとして警察にアサンジ氏を訴えた。
アサンジ氏自身は一貫して容疑を否認している。2012年6月19日、アサンジ氏はロンドンのエクアドル大使館に駆け込み、エクアドル政府に政治亡命を求めた。WikiLeaksの活動がもとで、スウェーデン政府が自分を米国に送致するのを恐れてのことだった。以来氏はエクアドル大使館に滞在している。