ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は会見で次のように述べている。
「ロシアは、EUの社会・政界で最近とみに、他ならぬ西側のアラブの春への無条件支援や中東・北アフリカ介入という近視眼政策こそが地域を不安定化させた、との健全な評価が行なわれていることを歓迎する。欧州を混乱させる移民の波にもゲートウェイが開かれた。今日、一部政治家・専門家は、状況打破のためにはロシアとの建設的協力が必要不可欠だ、と公然と語っている。ロシアは移民問題とこの深刻な危機を解決するためにEUと建設的な協力を行なう容易があることを確認する」。
同報道官によれば、ロシアはウクライナから数千人の人を受け入れた。欧州側がそれを望むなら、ロシアはこうした難民・移民問題処理の経験を欧州と共有する用意がある。
先にロシア大統領府のペスコフ報道官は、ロシアは中東からの移民を装った原理主義者らのEUへの侵入の危険というものを難民問題というふうに抽象化することは出来ない、と語っている。