露日外相会談は、西側による外交封鎖の突破口となった-専門家

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リア・ノーヴォスチ通信は、21日にモスクワで開かれた露日外相会談について、ロシア人専門家たちに意見を聞いた。専門家たちは、同会談はロシアに対する西側諸国による外交封鎖の突破口となったほか、日本はロシアと西側の架け橋となる可能性がある、と指摘した。

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ロシアのラヴロフ外相と日本の岸田外相は、平和条約に関する協議を外務次官級で再開することで合意した。またラヴロフ外相は、外務・防衛担当閣僚級協議(2プラス2)も再開する用意があることを示唆した。

封鎖の突破口

ロシア科学アカデミー極東研究所日本研究センターのヴィクトル・パヴリャテンコ所長は、露日外相会談を、西側による対ロシア外交封鎖の真の突破口であると評価した。パヴリャテンコ氏は、「西側は制裁を発動、強化しており、投資する者も誰もいない傍ら、(日本とロシアの間で)ハイレベルでの積極的な政治対話が行われている。これはある種、包囲や封鎖の突破口だ」と述べた。

パヴリャテンコ氏はまた、ロシアと西側の複雑な関係が、多くにおいて、日本をロシアとの積極的な対話へ向かわせる動機となったと指摘した。パヴリャテンコ氏は、次のように語っている-

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「日本の政治体制は、ロシアが困難な状況にある時にロシアと関係を持つという見解をとっている。日本は、ロシアから今、一連の譲歩を得ることができる状態にあると確信している」。

パヴリャテンコ氏は、岸田外相のロシア訪問の主な成果は、2国間協議における次の行動を具体的に定めたことだとの見解を示した。

ロシアと西側の橋

国際関係大学東洋学部のドミトリー・ストレリツォフ学部長は、日本側のイニシアチブによるロシアと日本の外交コンタクトの確立は、西側諸国がロシアを孤立させる案から身を引こうとしていることを物語っているとの見方を示し、次のように語っている-

「私は、日本がある程度、ロシアとの政治対話について、前もって『G7』諸国の支持を得たと考えている。ロシアを政治的に厳しく孤立させることは、西側の利益にこたえないという、一定の理解があるように思われる」。

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ストレリツォフ氏によると、「G7」唯一のアジアの国、という日本の稀有な立場は、ロシアと西側の対話における日本の特別な役割について述べることを可能とする。ストレリツォフ氏は、次のような見方を示している-

「政治対話は、日本の観点からも必要不可欠であり、これは西側とロシアの架け橋のようなものになる可能性がある。なぜなら日本は、欧州の政治に直接関与していないからだ。すなわち、ウクライナ紛争は日本の利益には一切影響しないということだ。国境画定問題の他には、ロシアと日本には国際政治に関していかなる対立点もない。このような状況において、日本の外交的ポテンシャルを用いて外交コンタクトを確立することは、西側の利益にかなうはずだ」。

ストレリツォフ氏は、露日外相会談を全体的にポジティブに評価した。同氏は、「外相級協議の再開は、最高の評価に値する」と指摘した。ストレリツォフ氏は、待望のプーチン大統領の訪日が、先に日本側が発表したように、年内に実現することに期待を表した。同氏は、「全ては、訪問が実施される方向に向かっているように思われる。プーチン大統領の訪日が年内に実現する可能性がどれだけあるのかを判断するのは難しい。しかし訪問が今年末、あるいは来年初めに行われることに期待を表明したい」と語った。

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