習国家主席、オバマ氏の非難に先んずる

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中国の習国家主席は、訪米第1日目にしてすでにシアトルでの豪華レセプションの席で米国人が最も憂慮を示している問題に明確な回答を示した。それはまさしく中国の改革とサイバー安全保障、元のレートと投資の問題だった。

米大統領の取り巻きは、オバマ大統領はまさしくこの問題について習国家主席と一戦を交える構えであることを隠していなかった。両首脳の会談は9月25日、ワシントンで、つまり訪米の最終日に行われる。ところが習国家主席はオバマ氏に先んじ、オバマ氏に交渉で有利な立場を占める機会を失わせた。これによって習国家主席はオバマ氏からの鋭く不快な問いに答えるには、ただ単に、シアトルでの演説のテーゼを繰り返すだけで済んでしまう。

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シアトルでの演説で習国家主席は強硬な構えで中国政府は決して、いかなる形でも商業スパイ活動を行ったことはなく、そうした行為に何者かを奨励することなどないと断言した。商業サイバースパイ行為とハッカー攻撃に関するすべてのケースは犯罪であり、これらはすべて法的や即する国際的合意で裁かねばならない。中国はサイバー空間の安全を堅く守る者であり、自身もサイバー攻撃の被害を受けている。中国は米国とともに最高レベルでサイバー犯罪対策についての対話メカニズムを確立する構えだ。これが習国家主席の回答だった。

投資問題についても習国家主席は断固とした口調を崩さず、中国と米国はできる限り迅速に投資に関する条約を結ばねばならないと断言している。これについて、中国現代国際関係研究所、世界経済センターのチェン・フェンイン所長は、とはいっても今回の訪問の日取りでこうした合意が達せられることはまずないとの見方を示し、次のように語っている。

「習国家主席の訪問前日に中国側にはクレームが突きつけられていた以上、彼らが交渉プロセスを要求するのは明白だ。今回の訪問の間に投資合意達成プロセスが早められる可能性がある。なぜならこの達成について実業界からの呼びかけがあるからだ。だが全体的なことを言えば、調印の時期はまだ到来していない。」

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習国家主席は演説のなかで、中国は通貨戦争に反対しており、輸出にてこ入れする目的で元のレートを下げることはないと明言している。この声明で習国家主席は、中国が貿易面で優位を保つために元のレートを操作しているという米国側の非難に答えた。習国家主席はまた、米国に対し、中国は改革実現の際に元レートが市場の需要と供給のレベルによって決められるよう目指すと約束している。通貨回廊は中国が作ったものではなく、グローバルな実践であり、これの前にはオバマ氏が中国に向けて発するあらゆるクレームは砕け散る。

シアトルで習国家主席の演説を聞くために集まった賓客は800人。その大半が米国人だった。そして習国家主席は彼らに対し、中国は米国の投げつけた挑戦を受けてたつと分からせるチャンスを逸しなかった。つまり米国を追い詰め、世界第1の経済大国になるというのがその答えだったわけだ。習国家主席は、中国にとって第1の優先課題は前進的発展、開示的経済の建設に向けた歩みの迅速化だと指摘した。習国家主席は中国はどんな困難や著しい圧力があったとしてもこの路線で前進する決意に満ちていると明言している。

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