フォーラムの開幕を宣言したのはモスクワ市政府、対外経済国際関係部のセルゲイ・チェレミン部長だ。部長は開幕宣言のなかで、「モスクワと北京の間の対話はこの間におきた政治、経済の震撼にもかかわらず、いつの時代も途切れることがなかった」と語った。
チェレミン部長は、ラジオ「スプートニク」のインタビューの答え、将来的にモスクワと北京がそれぞれの通貨で相互決済を行なう可能性について、次のように語った。
「地域間に個別の通貨関係が成立することはありえないが、全体として両国はすでに長い間、自国通貨で決済を行なうよう企業に呼びかけている。政府間協議、銀行間協議の枠内で特別の作業グループが作られており、この中に我々の対外経済関係を拡大するポテンシャルが蓄えられると思う。なぜなら第3国の通貨を使えば、トランザクションに余計な困難が生じるし、金融オペレーションは中国側の企業にもロシア側の企業にも非常に高くつくからだ。兌換に非常に多くのお金が失われ、また外国の銀行がトランザクションを行なう際によく問題が発生する。このため、将来は自国通貨間の取引に移行する傾向にあると思う。
我々の間では中国の大企業とのコンタクトが定期的にあり、彼らはモスクワの交通インフラの刷新プロジェクトや商業コングレッション両用の施設、ホテルの建設プロジェクトに関心を抱いている。近い将来、何らかのプロジェクトが実現化されるだろうと確信している。
北京副市長で北京社会安全保障庁の長官を兼任するヴァン・シャオフン氏は、北京は世界でも巨大な投資家であるだけでなく、多くのプロジェクトを提案して世界の投資家らに巨大な可能性を提供する都市でもあるとして、次のように語っている。
「露中の首都間のパートナーシップ20周年の行事に我々が参加しているということは、我々がモスクワ北京間の協力をどれだけ高く評価しているかを物語っている。北京には外国からの投資に特恵制度が存在している。」
ヴァン副市長はまた、露中の協力は両国首脳の庇護を得ており、成功するチャンスはそろっていると強調した。フォーラムで中国代表団にはモスクワが交通量整備システムで達成した成功例、汚職対策、自然災害、技術災害対策用の最新の機器とテクノロジーが紹介されている。