このテーマに関する話し合いは、今のところ始まったばかりだが、ウリュカエフ経済発展相は「総合的に検討するようになるだろう」と見ている。
ウリュカエフ経済発展相によれば「ルーブルでの相互決済導入は、トルコの観光業を救う事になるかもしれない」との事だ。現在、トルコを訪れるロシア人観光客の数は、ルーブルの対ドル・レートが大きく下落し、トルコ旅行が割高になってしまったことにより本質的に減ってしまった。
ここ最近ロシアは、ドルやユーロを用いずに、ルーブルでの相互決済を導入する問題を、多くの貿易パートナーとの間で積極的に検討している。今年2月、ロシア人の間で最も人気のある外国旅行先であるエジプトでは、公式にそれが認められた。とはいえ、大分前から現地の商店などでは、非公式的ではあったがルーブルで買い物ができた。しかし専門家らは、商店主らは、しばしば、ロシア人観光客にとって不利なレートを設定していると、指摘してきた。
8月初め、中国当局は、沿海地方と境を接する黒竜江省ソイフェンホーで、ルーブルの流通を公式的に許可した。専門家らは、この決定は、すでに実際出来上がっている状況を法律的に認めたに過ぎないと指摘している。しかし近く、ロシアと中国の企業間の現地通貨による相互決済は、本質的に広がるものと期待されている。
© Sputnikグローバル貿易で米ドルを拒否
グローバル貿易で米ドルを拒否
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