それによれば、拘束された人達の大部分は、中央アジア諸国の市民だった。
また容疑者のもとから、TNT火薬およそ5キロ分に相当する威力の爆発物が押収された。消息筋は「この爆発物の成分は、トルコの首都アンカラでのテロで使われたものに近い。手元にある情報では、アンカラでは、自爆テロ犯が、爆発物を作動させたようだが、モスクワでは、携帯電話タイプの雷管を使う計画だったらしい」と指摘した。
なおロシアのマスコミは、こうした情報について公式的な確認はないとも報道している。
先に国家反テロ委員会は「モスクワ市中央行政管区のストレルビシェンスキイ横丁にあるアパートで、テロ行為を準備していた疑いで複数の人物が拘束された」と伝えた。
モスクワでのテロの準備は、シリアにおける軍事作戦を受けてイスラム過激派のテロリストがロシアに対してジハードの開始を呼びかけたことに関連している。
シリアでのテロ組織の拠点に対する空爆への報復として、テロ組織「ジェイシ・アル・イスラム」、「ジャブハト・アン・ ヌスラ(アルカイダのシリア支部)」などが、「ロシアに対する戦争」を宣言した。