パレスチナ・イスラエル紛争の最近の状況は、すでに「第三のインティファーダ」と呼ばれている。パレスチナ人で、政党「統一アラブ・リスト」のイスラエル議会の議員アフメト・チビ氏は、ラジオ「スプートニク」に、イスラエルとパレスチナの緊張激化の原因について次のように語った-
「緊張の激化はいくつかの原因が重なって起こった。まずは、アル=アクサー・モスクの朝と昼の時間帯の閉鎖、モスクの隣にある広場で祈っている人々の解散、モスクで警備員の配置がやめられたこと、逮捕、またモスク内部での武器の使用や、イスラム教徒がモスクや礼拝広場に入ることが禁止されことなど、最近イスラエルがエルサレムで講じた措置だ。加えて、町全体や郊外におけるイスラム教徒に対する絶え間ない圧力も、『爆発』を引き起こした。
私たちはこれについて警告した。私たちは、これらの権利濫用は、(イスラエルによるパレスチナ領土の)占領の結果であり、これは占領のための措置であると述べた。私たちが占領地について語る時、私たちは外国勢力の力を暗黙のうちに理解する。外国勢力には常に抵抗が起こるだろう。抵抗は暴力を引き起こす。これが事件の論理的な順序だ。
暴力とは、占領のための措置の対象となった、虐げられた人々の反応だ。暴力をさらに大きな暴力で抑えることはできない。このようなアプローチが機能しないことは、すでに証明されている。そのため、主な問題と原因は、占領にあるのだ」。
またアフメト・チビ氏は、最近の出来事に対する国際社会の偽善的行為について、次のように語った-
「国際社会は、倫理的および政治的なダブルスタンダードを用いている。国際社会は、イスラエルによる占領と犯罪に目をつぶって、見てみぬふりをしている。暴力が爆発する前に死んでゆくパレスチナ人の命の価値を認めるまでは、このようなことが続くだろう。しかし今、米国のケリー国務長官は、全ての人に落ち着くよう呼びかけ、パレスチナ人の暴力を非難している… ここに米国と国際社会の偽善とダブルスタンダードがみられる。
パレスチナ人にも生きる権利がり、私たちの尊厳のある生活がしたい。パレスチナ人は、生きる権利や自分たちの自由のために戦い、対する側は、領土を占領する権利のために戦っている。ここに全ての相違がある」。