「我々の目の前に冷戦末期から最も戦略的に複雑な挑戦が持ち上がっている。(中略)これはおそらくNATOという組織が終焉に差し掛かっているということなのだ。これは実際に深刻な事態であり、手をこまねいて座っているわけにはいかない。」ワシントン・エグザマイナー誌はNATOの元最高司令官、ジェイムズ・ジョーンズ大将の見解を引用して報じた。
ジョーンス元NATO最高司令官はNATOの斜陽の原因について、「いわゆるロシアという捨て駒、つまり北大西洋共同体の分裂プラン」と呼んでいる。こうしたプランの目的について西側のアナリストらは、現行の国際安全保障システムを「ロシアの側により寄った配列」に見直すことにあるとの見方を示している。
「東からの脅威」やそれに対抗することが冷戦時、NATO加盟国らを結束させていた。これより他に陣営を結束させるものは何もない。ワシントン・エグザマイナー誌は、これが理由でNATOは加盟国を再び集め、それらの国の指導部に国防費の吊り上げを納得させるため、新たな「ロシアの脅威」を作り上げることがに主たる挑戦のひとつになりつつあると指摘している。
元米国務省職員で現在ワシントンの戦略国際調査センターに勤務するハイザー・コンリー氏は、「我々に必要なのはより効果の高い戦略だ。これは今の時代に抱える最大の挑戦だが、これに対する友好な回答はない」との見解を示している。