ラジオ・スプートニク記者の取材に対し、バシコルトスタン共和国のドミトリイ・シャロノフ副首相は、今回の会合の主な課題について「しばしば地域の幸福な暮らしの基礎となる中小ビジネスの利益増進と、中央政府を介さない地域間の直接協力の確立」を挙げた。
シャロノフ副首相は、フォーラム組織委員会の委員長を務めている。彼は、今回のフォーラムは、今年の7月にウファで行われたBRICS及び上海協力機構首脳会合における経済対話の延長線上にあるものと位置付けている。
「私達はフォーラムで、できるだけたくさん、どの国でも企業家達がぶつかっている差し迫った諸問題を話し合いたいと思っている。それらは、ビジネスのための好ましい環境作り、法律・財政・インフラ面での支援、フランチャイズ方式の利用、ITテクノロジー、その他多くの共通の利益や関心ごとに通ずる諸問題である。
BRICSや上海協力機構の地域間市場に進出する中小企業を援助しようというのが、このフォーラムの考えだ。大企業と比べて、中小企業が地域間のビジネスへ進出するのは、なかなか難しい。フォーラムでは、8つのパネル・ディスカッションが行われる他、起業家のための無料の『コンタクト・フェア(情報交換会)』、製品見本市などが催される。また様々な国々の中小企業が投資の提案を行う予定だ。この第一回フォーラムが、パートナーを迅速に見つけ、よきアドバイスを受け、お互いの経験を分かちあえる場になればよいと願っている。」
フォーラムに参加するため、BRICS及び上海協力機構加盟各国すべての政府機関や実業界の代表の他、ベラルーシやアフガニスタン、パキスタン、英国、カナダ、トルコ、ウガンダ、イタリア、セルビアからも代表が集まった。公式リストに入った参加者の数は、1500人を越えている。これはウファ国際会議場の大ホールに、入りきれない数だ。会合への関心は、明らかに、主催者の期待を上回るものとなった。しかし組織委員会は、フォーラム参加者すべてが快適に過ごせるような条件を保障すると約束している。