米海軍大将 NATOに対しロシアを理由に戦略変更を訴え

© Flickr / Adm. Jonathan Greenert, Chief of Naval Operations米海軍大将 NATOに対しロシアを理由に戦略変更を訴え
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先日米海軍制服組トップに抜擢された、ジョン・リチャードソン作戦部長は、NATOの海洋戦略見直しの口実として、ロシア艦隊の活動強化と「その他の脅威」を挙げている。新聞「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」が伝えた。

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リチャードソン海軍大将は、ヴェネツィアで米海軍の高級将校を前に演説し「ロシア海軍の戦闘的活動性が、この10年見られなかったほどのレベルまで高まった。戦闘準備レベルが増している」と指摘した。

リチャードソン海軍大将は、さらに次のように述べている―

「ロシアの脅威や移民問題、情報システムの発達に関連して、多くのものが変化した。それゆえ、おそらくNATOの海洋戦略見直しの時が来たと思われる。我々が直面する相した総合的諸問題を背景に、戦略がしかるべきものかどうか、考える時が来たのだ。

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NATOとEUは、自分達の行動の調整を強化する必要がある。両者は、これまでも一定のレベルでその行動を調整してきたが、一連の欧州の外交専門家の観点から見れば、政治的な意見の食い違いが原因で、本当の意味での密接な協力はない。」

また新聞WSJは「ロシアが、この夏に自らの海洋ドクトリンを変更したのに対し、NATOは2011年から海洋戦略に、いかなる変更も加えていない」事に注意を促した。

米国の将軍達やNATOの代表らは、すでに何度も、ロシアの脅威を口にしてきた。一方ロシア政府は「自分達の行動は、NATO及び米国の側からの脅威に対するリアクションに過ぎない」と再三指摘している。

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