ブラゴヴェシェンスクにおいて中国からの国際郵便の急増の理由は、アムール川を挟んで対岸に中国の黒河(日本語読み:こくか、中国語読み:ヘイヘ)市があることから容易に説明がつく。ここに大量の郵便物を受け付けることのできるターミナルがオープンした。ターミナルは何よりもまず小型包装物をはじめとする国際郵便の受付プロセスを迅速化するという課題を負っている。
「こんにち、国際郵便の流れを著しく簡略化、迅速化する電子申告が実践されている。これはロシア郵便、中国郵便だけが持つ長所で、これによって中国郵便のチャンネルでロシアへと入ってくる商品量の拡大に対応する所存だ。」
ブラゴヴェシェスク通関のミハイル・ソローキン所長の話では、ロシア人が中国のインターネットショップで購入する商品品目は家電ライト、バッグ、財布、自転車、児童玩具、懐中電灯、充電器、自動車部品などなどはあまりに広範に及ぶ。所長によれば、ロシア人は普通1度に3品目以上は注文せず、小包の多くが800グラム足らず。ただし稀に20キロ台の小包も入ってくる。
12月、中国からの郵便物の量は殊更増大する。お正月はすぐそこ。プレゼント交換なしのお正月などロシアにはありえない。この時期、税関もブラゴヴェシェンスクの郵便も休み返上で週7日間、2交代制でフル回転している。ブラゴヴェシェスク通関のソローキン所長は、ロシア人がお正月に間に合うように商品を受け取れるよう、時に深夜も事務所に泊まりこむことがあると語っている。
経済後退、外貨レートの急な上下はロシアのインターネット市場に影響することはほとんどなかった。専門家らは2015年の結果、これからも郵便量は増大すると予測している。現在ロシアのオンラインショップ利用者は3500万人。彼らがルーブル、外貨の両方で支払う額は年間150億ドルを越えている。