「プーチン氏には巨大な可能性がある。私は彼は非常に頭が切れ、判断能力が高いと思う。彼とならば我々は多くの良いことを行うことができるだろう。」ニューヨーク・タイムズ紙がビル・クリントン氏の大統領時代の発言を引用して報じた。クリントン氏はプーチン新大統領の意図を「気高く」「まっすぐ」なものだとも指摘していた。
このほか、ニューヨーク・タイムズ紙によれば、ビル・クリントン氏はユーゴスラビアにおける西側の軍隊の地上戦の必要性に疑問を呈しており、露米間の緊張の高まりを避けるため、ミロシェヴィチ氏が権力の座にとどまるよう交渉を行う構えだった。
「もし話が軍の侵攻ともなって、我々の対露関係が崩壊に至るとすれば、我々は一体どうすればいいのか?」
ビル・クリントン氏はジョージ・ブッシュ・ジュニア大統領については、同氏が大統領選挙戦で米国市民にたいし、自分が政権に就けば「米国民を右翼勢力から救う」と信じ込ませて、実際はそういった状況になかったのにもかかわらず、いっぱい食わせたと指摘している。
ビル・クリントン氏は2001年1月に大統領の座を退いた。プーチン大統領は前任のエリツィン大統領が任期前に退陣したことを受け、1999年12月31日にロシア連邦の大統領の就任している。