自然フェスティバル「原初のロシア」では、ロシアの著名な冒険家フョードル・コニュホフ氏の北極をテーマとしたアート展覧会も初めて開かれるほか、コニュホフ氏が今年2016年に予定している気球による世界一周について自ら語るトークショーも行われる。
またフェスティバルの責任者オレグ・パンテレエフ氏によると、高名なプログラマーで起業家のエヴゲーニー・カスペルスキー氏による、「カリーニングラードからチュコトカまで」と名付けられた素晴らしい展覧会も開かれる予定。
しかし、フェスティバルを訪れる大勢の人々が最も楽しみにしているのは、昨年人気者となったロシア・沿海地方のサファリパークのトラ「アムール」とヤギ「チムール」のイベントだ。フェスティバルの開幕を前に開かれた記者会見で、沿海地方サファリパークのドミトリー・メゼンツェフ園長は、「アムール・チームル」プロジェクトについて、次のように語った‐
なおメゼンツェフ園長は、もしほんの少しでもトラのアムールがヤギのチムールを食べてしまう可能性があったならば、2頭をずいぶん前に別々にしていたと語った。園長によると、アムールとチムールの行動に影響を与えているのは、本能ではなく、何か別のものだという。
トラのアムールは、絶滅危惧種のアムールトラだ。アムールトラは、十分な根拠をもって、「ロシアの宝」と呼ぶことができる。なぜならアムールトラの95パーセントが、ロシアの沿海地方とハバロフスク地方に生息しているからだ。トラのアムールは、種を保存するための繁殖プログラムに参加する。メゼンツェフ園長は、次のように語った‐
「アムールは、繁殖に参加します。彼には子供ができるでしょう。チムールも繁殖に参加します。アムールが繁殖に参加するのは1年半後ですが、チムールはもっと前に参加することになります。私たちは、チムールのために花嫁を探します」。
フェスティバル「原初のロシア」は外国でも反響を呼んでいる。同フェスティバルの移動展示会が世界70カ国で開催され、2年間で200万人が訪れた。パンテレエフ責任者は記者会見で、「外国ではロシアの自然に非常に大きな関心が持たれている」と述べ、フェスティバルのサイトには、米国、ウクライナ、ドイツ、フランスから毎日数千人が訪問していると語った。
自然フェスティバル「原初のロシア」は、ロシア上院(連邦会議)とロシア地理学協会の主催で開かれる。