アストラハン産のキャビアとカスピ海の経済特区に関心を表した日本

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日本のスーパーマーケットの店頭に、ロシア南部アストラハン産のキャビアが並ぶ可能性がある。ロシアNIS貿易会(ROTOBO)代表団のアストラハン訪問では、チョウザメの養殖場が目的地の一つとなり、この養殖場からロシア産キャビアを直接購入することが検討された。

ROTOBOモスクワ事務所の中居孝文所長によると、日本へ輸出されているロシアの輸出品の70パーセントが石油とガスだという。ROTOBO代表団は、ロシアと日本の貿易の伝統的な品目に変わるものを探すためにアストラハンを訪れた。中居所長はアストラハン州当局との協議で、いま為替相場の影響でロシアからの輸入を拡大するために好適な環境がつくりだされていると指摘し、その輸入品目の構成を変える手助けをしたいとの考えを表し、原料だけでなく、例えばキャビアなどの加工品の購入を挙げた。

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2月2日、代表団はキャビア生産を行っているロシア最大規模のチョウザメ養殖場を視察した。アストラハンでは輸出向けキャビアが生産されているため、日本側の提案は商談のきっかけとなっている。

ROTOBO代表団は、2015年にアストラハン州のヴォルガ川沿岸に設置された特別経済特区「ロータス」も訪れた。

特別経済特区「ロータス」国際交流課のドミトリー・アヴェルニク課長は、ラジオ「スプートニク」のインタビューで、「ロータス」が日本の潜在的な投資家などに提案できることなどについて、次のように語っている-

「特別経済特区「ロータス」は、『統一造船会社』の輸入代替プログラムを実現するための基盤となる場所です。経済特区の開発戦略は、機械製造、造船、港湾施設、大陸棚開発のための製造技術、海底を掘るための特別器機の製造などの方向性で構築されています。しかしこれは、かいつまんだものであり、原則的に経済特区の枠内の事業範囲はこれを大きく越える可能性があります。『ロータス』の居住者のためには、税制上の優遇措置や特恵関税が規定されています。居住者はガス、水道、電力などのインフラ、鉄道インフラ、および自動車輸送インフラへのアクセスを取得しています。

これは極東の先行発展国に匹敵します。いすれにせよ課題は同じです。『ロータス』の利点は、国際輸送回廊『西・東』と「北・南」が交差する有利な場所にあるいうことです。またカスピ海への出口でもあります。日本の人々は『ロータス』に大きな関心を表し、日本でプレゼンテーションを行い、日本企業と直接的なコンタクトを確立するために、日本へのロシア地域ビジネスミッションに参加するよう勧め、我々を招待しました」。

日本へのロシア地域ビジネスミッションは、ROTOBOや日本の経済産業省などの主催で2月29日から3月1日にかけて東京で開催される。

3月1日には、「日ロ貿易・産業対話」の枠内で、「ロシアにおける日本企業の生産現地化化:新たなトレンドと諸制度」と題された分科会が東京で開かれる。同分科会で、経済特区「ロータス」の代表者がスピーチする予定だ。

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