我々は欧州選手権の覇者3人を相手とするスプートニクの独占インタビューをご用意した。初回は銀メダリスト、エレーナ・ラジオーノワ選手だ。
エレーナ・ラジオーノワ選手:正直に言って、もう17歳なんて、信じられない。ほんの小さな少女のように自分のことを感じる。こんな年齢でどう振る舞ったらいいのか分からないくらいだ。言うまでもなく、私は成長しているし、身体的に変化している。それは簡単なことではない。一定の精神的困難もある。しかし私は、それをうまく処理できている。全てのことについて、いい面を見つけなければならない。といっても、氷の上で滑っているときは、私は実年齢より遥かに大人びて見えるらしい。よくそう言われる。誕生日には友人が大勢集まってくれた。プレゼントも沢山もらった。サポーターたちもいつも色々と贈り物をくれる。一番オリジナリティーのあるプレゼントは日本人だ。私は手作りのものなど、一風変わったプレゼントが好きだ。
スプートニク:昨年12月のバルセロナでは、ショートプログラムで浅田真央選手を制したものの、メドヴェージェワ選手には及ばず、結果的には3位に甘んじた。それが今回は2位になった。こんな若い年齢で国際大会に出場することによって、どんな経験が獲得できるのか。
スプートニク:欧州選手権のフリープログラムでは、映画『タイタニック』の音楽を使っていた。エキシビションではジョン・レノンの「イマジン」だった。どういう理由で選曲を?
エレーナ・ラジオーノワ選手:たぶん世界の誰もが知っている「イマジン」を選んだのは、今世界で非常に多くの紛争が起こっており、誰もが平和と友好の中に生き、人生を楽しむことができたらいい、と思ったのだ。この歌はそういうことを歌っている。私はそれを伝えようとしたのだ。私は、競争と友情は同居しうると信じている。受け入れがたいことではあるだろう。しかしスポーツというものは、何も一生のことではない、一時的なものに過ぎない。他人に負の感情をぶつけてはならない。氷上では有名なスポーツマンでいられても、実人生では常に人間であらねばならない。それから『タイタニック』については、単に、物語そのものが非常に感動的な、愛の物語で、セリーヌ・ディオンの歌唱が素晴らしいから。私は役にのめり込むので、プログラムの最後には、悲しみの深さの余り、自分で泣きそうになっている。