ロシア政府のサイトにインタビューの全文が掲載されている。
「それを考案したのは我々ではない。撤回を始めるのも我々ではない。我々はたえず制裁に脅かされてきた。ソ連時代にもたびたび制裁は発動された。それが功を奏することはなかった。ただ金を浪費しただけだ。今も同じことが起きる。勇気を出して言うべきなのだ。もう終わりです、皆さん、これこれの日に停止しますから、皆さんも対抗措置を停止してください、と。これが正しいアプローチとなるだろう」
ロシアとEUの貿易額は制裁以前には4500億ユーロだった。
「4500億ユーロだった!それが今や2170億だ。ロシア向けの製品をEUで製造していた人たち、工場の労働者たちに聞いてみたい。本当にこれでいいのか、と」
制裁を一因とする経済状況の悪化にともなう社会不安についてメドヴェージェフ首相は、政府は社会的義務を全うする、と述べた。
「はっきり言おう。予算の中の多くの項目を削除することを強いられた。しかし社会支出には手を触れなかった。公務員給与や各種給付には手を触れなかった。どころか、我々は、昨年も今年も、年金支給額を補正した。完全にではないかもしれないが、補正したのだ。今後もそうするよう努力する」
またメドヴェージェフ首相はミュンヘン安全保障会議におけるスピーチのエッセンスを繰り返し、シリアでの地上作戦をちらつかせることを控えるよう呼びかけた。
ウクライナ問題については、ミンスク合意に規定された義務の履行の責任はキエフにある、と述べた。
「もしウクライナがウクライナ南部・東部を自国領土を見なしているなら、南部・東部は彼らの法的管轄権に属しており、彼らの所轄、ウクライナ大統領・議会・政府の専権事項である」
メドヴェージェフ首相はウクライナ指導部とは会談しなかったが、それで「特に物足りないとも思わない」。また、クリミアの今後については、議論の対象にはならない、とメドヴェージェフ首相。
米国との関係を仮にリセットできるとしても、その土台は全く異なったものになる、とメドヴェージェフ首相。「どのような?対等な、公正な、穏やかな土台だ」。