「今回のような協議の目的は、それぞれの国が近く講じようと考えている措置について、パートナー国にあらかじめ情報を伝える事にある。今回の協議では、ロシアに関するテーマが提起された。まず第一に、ロ日首脳会談のスケジュールというコンテキストの中でだ。つい最近、オバマ大統領が「日本でのG7の前に、ロ日首脳会談を実施するのは、あまりにも急ぎ過ぎで認めがたい」と警告したとのニュースが流れた。米国は、日本がG7の他のメンバー国と相談せず、ロシアとの間で首脳会談を行う事を欲していない。しかし日本にとっては、そうした会談の予定されたスケジュールを完全に実現する事が重要だ。日本は、そうした会談はG7前に行うべきだと主張している。谷内国家安全保障局長が、そうした会談の必要性について米国側を説得できたかどうか、今判断するのは難しい。
次にスプートニク日本記者は、ストレリツォフ教授に「理解とは、どういう意味か? ロシアとの領土問題において日本側の立場を支持する用意があるという事か?」と聞いてみた-
「そういう意味ではない。それは単に、対話し進歩達成を目指す事は必要だという理解だ。しかし米国は、原則的に、こうした問題において中立性を堅持しており、二国間の領土問題において、それがロシアとの間である場合のみならず、中国や韓国との間のものでも、介入するつもりはない。」
続いてスプートニク日本記者は、シリア問題に関する日本の立場を、どう見ているか、ストレリツォフ教授の意見を聞いた-
最後にスプートニク日本記者は、北朝鮮問題に関し、日本は何を得たいと考えているのか、ストレリツォフ教授に質問した-
「ここにおいて日本は、最も強硬な立場をとっており、国際社会が北朝鮮に対し、よりラジカルでさらに先を行く措置を取るよう目指している。ちょうど対北朝鮮制裁の内容に関する米中協議が開かれたばかりだった。米国は、中国に対し、制裁を強め、北朝鮮への航空燃料の輸出を止めるよう圧力をかけている。こうした協議の中身は、谷内国家安全保障局長に伝えられたと思う。恐らく日本の立場も、伝えられただろう。現在日本は、単独では何もできない。日本は、北朝鮮に対し制裁圧力を加える場合、結束したメカニズムを作るべきだと考えている。恐らく、この問題も、谷内・ブリンケン会談では取り上げられたにちがいない。」