ロシアの学者たちは、20世紀半ばに地球へ飛来した隕石の破片の奥深くで微生物を発見した。この微生物は、我々の惑星である地球よりも先に誕生したか、あるいは同じ頃に生まれたという。
太陽系は今から40億年前に形成された。地球の表面には隕石が落下し、その量はしだいに増えていった。
ロシア科学アカデミー古生物学研究所のアレクセイ・ロザノフ所長によると、地球にはすでにその発展の最も初期の段階で、宇宙船のようなこれらの隕石で旅していた最も原始的な生命が住みつき、その後、間断なき進化が遂げられたという。
先に米国の学者たちが、地球には宇宙の微生物が住みついた可能性があると発表していたが、米国の学者たちの写真資料は、人々を納得させることができなかった。しかし科学アカデミー正会員であるロザノフ所長が提示した写真は、学者たちのあらゆる疑問を払拭した。
強力な顕微鏡を用いて隕石の内部で最も原始的な生命が発見された。南極や宇宙ステーションの船外で行われた実験のおかげで、学者たちは、例えば彗星の氷に潜むなど、細菌が宇宙でも生存できることを明らかにした。微生物は、国際宇宙ステーション(ISS)の外側にたまった宇宙塵からも発見された。これらの微生物は、宇宙の極度の低温にも、また宇宙線の影響も受けず、損傷していなかった。
したがって、地球がその発展の初期段階にあったときに最も原始的な生命が住みついたというロザノフ所長の説は、現代科学でその予測が正しいことの証拠を見つけたことになる。さらに欧州の天体物理学者たちが、銀河系中心から広がるガス雲でDNA鎖を構成する分子を発見したという事実も、この説を間接的に証拠づけている。
したがって私たちは地球における生命体が宇宙で唯一ではなく、我々と並行して他の文明が成長、発展していることを確信することができる。