プロジェクトの参加者たちには、税金に関するものを含む様々な特恵や特別のステータスなどが付与される見込み。「ヴォロビヨーヴィイ・ゴールィ」は、ロシア版シリコンバレーと呼ばれる「スコルコヴォ」の一風変わったライバルとなり、ロシアの科学の発展を促進すると考えられている。
経済発展省が作成した文書は、モスクワ大学のヴィクトル・サドーヴニチイ学長が2013年にロシアのプーチン大統領に提案したプロジェクトを実用化したもの。学長は当時、これは「一般的なテクノロジーパークではなく、大学のポテンシャル」であり、「大学の理念、企業のニーズ、共同研究室、そしてユニークで比類のないモデル」を推進する必要があると指摘した。
文書によると、プロジェクトの参加者たちには、固定資産税、付加価値税、所得税の免除などの特恵が約束されている。また科学機器や建設に必要な機器の輸入もサポートされ、しかるべき関税はロシアの国家予算で支払われる見込み。
プレハーノフ名称ロシア経済大学のセルゲイ・オルロフ教授は、「我々はスコルコヴォに続いて2つ目の重要なプロジェクトを得た。これは一風変わった競争効果につながる可能性がある」と述べた。ロシアのコメルサント紙が報じた。またオルロフ教授は、「ヴォロビヨーヴィイ・ゴールィ」プロジェクトが、ロシアの他の地域にも同じようなテクノロジーバレーをつくるきっかけを与えるかもしれないと指摘した。