トランスシベリア芸術祭は2014年にスタート。すぐさま現代ロシアを代表する最大規模の音楽フォーラムとして知れ渡った。フェスティバルの高いレベルはワジーム・レーピン氏の名前で保証された。レーピン氏が世界の音楽文化の最良の演奏者を招いたからだ。フェスティバルの様子はロシア内外の最大メディアが追った。ユーロニュースでは14カ国語で放送され、世界39カ国で放映する仏メッゾ局はトランスシベリア芸術祭のドキュメンタリー映画を撮影した。
「芸術祭のコンセプトはシベリア鉄道に沿ってコンサートをしながら移動し、みなさんに世界最高の音楽文化に親しむ喜びを味わっていただきたいというものでした。芸術祭の核はノボシビルスクです。ここは私のふるさとで自分のプロとしての人生はここから始まりました。ツアーは様々な観点から、またそのパフォーマンスから興味深いものです。これは同じプログラムを数度繰り返し、それを向上させてゆくことができるものです。またアドリブの部分もここには含まれています。ですからいろんな文化があって、いろんな観客がいて、受け止め方も様々な数カ国の数都市にまたがってツアーを行なうというのは本当においしいことなんです。」
ロシア文化年の開幕セレモニーはいつも東京赤坂のサントリーホールで行なわれる。スヴェトラーナ・ザハーロヴァさんはそこで「パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers」を披露する。世界的に有名なヴァイオリン奏者のコンサートで、その奏者に負けず劣らず有名なバレリーナの演目を観劇できるチャンスはめったにない。レーピン、ザハロヴァ夫婦はプライベートと芸術活動を分けているが、それでもこうした共同のプロジェクトが成り立った。これについてスヴェトラーナ・ザハーロヴァさんは次のように語っている。
トランスシベリア芸術祭の日本ツアーは東京、大阪、名古屋、前橋、札幌で6月11日から24日にかけて行われる。
レーピンさんによる素晴らしいチャイコフスキーのワルツ・スケルツォの演奏はスプートニクのラジオ放送でお聞きになれます。