スターカップルが日本におけるロシア文化年の開幕を宣言

© Sputnik / Aleksandr Kryazhev / メディアバンクへ移行ヴァイオリン奏者のワジーム・レーピンさんとボリショイ劇場のプリマドンナ、スヴェトラーナ・ザハーロヴァさん
ヴァイオリン奏者のワジーム・レーピンさんとボリショイ劇場のプリマドンナ、スヴェトラーナ・ザハーロヴァさん - Sputnik 日本
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ヴァイオリン奏者のワジーム・レーピンさんとボリショイ劇場のプリマドンナ、スヴェトラーナ・ザハーロヴァさん。このスターカップルが2016年日本におけるロシア文化年の開幕を宣言する。日本でのツアーは第3回トランスシベリア芸術祭の延長上に位置することになる。この芸術祭はレーピン氏が発案し、その芸術監督を務めているものだ。

トランスシベリア芸術祭は2014年にスタート。すぐさま現代ロシアを代表する最大規模の音楽フォーラムとして知れ渡った。フェスティバルの高いレベルはワジーム・レーピン氏の名前で保証された。レーピン氏が世界の音楽文化の最良の演奏者を招いたからだ。フェスティバルの様子はロシア内外の最大メディアが追った。ユーロニュースでは14カ国語で放送され、世界39カ国で放映する仏メッゾ局はトランスシベリア芸術祭のドキュメンタリー映画を撮影した。

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第3回トランスシベリア芸術祭は今年3月から6月にかけて、ノボシビルスク、クラスノヤルスク、オムスク、エカテリンブルグ、サンクトペテルブルグ、モスクワと前代未聞の数の都市を網羅して行なわれる。ロシア国内のツアーが終了すると今度は、5月のイスラエルをかわぎりに外国ツアーが始まり、最後は6月韓国と日本でフィナーレを向かえる。最後にたどり着く日本では安倍首相もこの芸術祭の開催構想に支持を表明している。レーピン氏は「これは自分たちのイニシアチブではありません。ロシア文化の芸術祭のオーガナイザーのイニシアチブなのです。まさに私たちのプロジェクトが日本におけるロシア文化年の最重要イベントのひとつになるなんて、光栄です」と語り、次のように続けている。

「芸術祭のコンセプトはシベリア鉄道に沿ってコンサートをしながら移動し、みなさんに世界最高の音楽文化に親しむ喜びを味わっていただきたいというものでした。芸術祭の核はノボシビルスクです。ここは私のふるさとで自分のプロとしての人生はここから始まりました。ツアーは様々な観点から、またそのパフォーマンスから興味深いものです。これは同じプログラムを数度繰り返し、それを向上させてゆくことができるものです。またアドリブの部分もここには含まれています。ですからいろんな文化があって、いろんな観客がいて、受け止め方も様々な数カ国の数都市にまたがってツアーを行なうというのは本当においしいことなんです。」

ロシア文化年の開幕セレモニーはいつも東京赤坂のサントリーホールで行なわれる。スヴェトラーナ・ザハーロヴァさんはそこで「パ・ド・ドゥ for Toes and Fingers」を披露する。世界的に有名なヴァイオリン奏者のコンサートで、その奏者に負けず劣らず有名なバレリーナの演目を観劇できるチャンスはめったにない。レーピン、ザハロヴァ夫婦はプライベートと芸術活動を分けているが、それでもこうした共同のプロジェクトが成り立った。これについてスヴェトラーナ・ザハーロヴァさんは次のように語っている。

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「長い間、演出家たちから夫婦そろって何かをしてほしいといわれ続けてきました。でもそのたび、ワジームが忙しい、または私の方に時間がないという具合にうまくいかなかったのです。ところがいざ、二人一度に時間ができると、あら? 舞台で二人一度に出来ることってないじゃない、という結論に達してしまいました。私のレパートリーはどれもこれも彼には演奏できないですし、私も彼の伴奏で踊ることはできないんです。それはこうした作品には振り付けがないからです。というわけで何年もの間、後回しにした挙句、ようやく彼の伴奏で踊れるバリアントが見つかりました。」

トランスシベリア芸術祭の日本ツアーは東京、大阪、名古屋、前橋、札幌で6月11日から24日にかけて行われる。

レーピンさんによる素晴らしいチャイコフスキーのワルツ・スケルツォの演奏はスプートニクのラジオ放送でお聞きになれます。

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