日本は昨年、子どもの性的イメージの使用を禁止する法律を可決した。しかし、日本に一週間訪問滞在した国連大使モド・ド・ブルブキッキオ氏によれば、日本にはこの禁止を回避する抜け穴が残っている。氏は、イラストレーターらはしばしば芸術的自由と子どもを保護する必要性とのバランスを見つけることができない、と強調した。マンガの翻訳者ダン・カネミツ氏は、アニメやマンガに児童ポルノの概念はない、と言う。「児童ポルノは子どもの参加を要件とする。だが多くの日本人アーティストは、単に西洋人には子供の画像のように見えるイメージを描いているだけだ」と同氏。
この意見をロシアの性学者レフ・シチェグロフ氏も支持する。
「未成年者が撮影に参加しない場合、どのような方法でも子どもたちに害を与えず、法律で罰せられることもない、と考えられている。私は漫画をポルノと考える。私は、描かれたキャラクターを見ればその解剖学的特徴により簡単にそれが子供であると判断することができる。すると、これらの未成年者に対して性的暴力が行われているということになる。安全なインターネット協会の研究で、また法捜査慣行でもたしかめられたことだが、ネットにこのような素材があればあるほど実際の生活の中で小児性愛者が増える。一部の大人がすでに未成年に対するこのような行動モデルを許容可能なものと見なすのだ。そのため、ロシアで今日、児童ポルノを防止するために、一定の措置が取られている。ロシアの安全なインターネット協会は自主規制の枠組みの中で、そのような素材をロシアのホスティングサイトから削除している。我が国ではこのような技術が洗練されている」
デニス・ダヴィドフ氏によると、同様の措置はロシアですでに肯定的な結果を得ている。近年、児童ポルノ素材の数量は成長していない。その点、ヨーロッパでは、このような素材の数量は年間三分の一も増加しているのだ。