伊勢神宮に最初に到着したのはフランスのオランド大統領。その後、他の首相たちが訪れ、安倍首相はハグを交わした。
なお安倍首相は、一番最後に到着したオバマ大統領に対しては最も控えめに、握手で挨拶した。両氏は一緒に木製の橋を渡り、伊勢神宮の宮司らに出迎えられた。
他の参加者たちは、関係者や警備担当者らと一緒に移動した。なおカナダのトルドー首相だけは、一人で橋を渡った。
首脳らは伊勢神宮の建物内で挨拶を交わし、その後、記念の植樹を行った。
先に安倍首相は、日本の美や文化を紹介するためにG7首脳を伊勢神宮へ招くことを決めたと説明した。
安倍首相の選択は様々な反響を呼んだ。英ガーディアン紙は、上智大学教授の話として、神道は世界的な宗教ではなく、本質的に国家主義的だと伝えた。
なお日本は、G7の首脳が神社を訪れることで安倍首相が政治的利益を得ようとしているとの憶測を否定した。
G7のメンバーは現在ドイツ、米国、カナダ、日本、フランス、英国、イタリアの7ヶ国。G7は1998年にロシアが加わってG8となったが、ロシアがG8議長国となった2014年に7ヶ国の首脳はソチでのサミットに出席しないことを決め、ブリュッセルに集まった。
欧州の政治家たちは、G8に戻すべきだとする考えを一度ならず表している。G8に戻るための重要な条件として、ウクライナに関するミンスク合意の履行が挙げられている。
なおロシア大統領府は、西側はこの件に関するロシアの意向を考慮するべきだとコメントしている。