柔道ロシア代表選手たち リオデジャネイロオリンピックに向けて準備

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6月30日にモスクワで開かれた記者会見で、ブラジル・リオデジャネイロで開催される第31回夏季オリンピックに出場する柔道ロシア代表メンバーが発表された。2012年ロンドンオリンピックでロシアの柔道選手たちが金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得して前例のない勝利をロシアにもたらした後、ロシアでは柔道ブームが始まった。ロシア人たちはずいぶん前から柔道に取り組んではいたものの、この大勝利がさらに柔道の人気を高めた。

記者会見では、ロシア柔道連盟のワシリー・アニシモフ会長が代表メンバーを発表した。

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「リオデジャネイロオリンピックには、男子7人全階級、女子4人の11人の選手が出場する。これは世界のスポーツエリートに含まれるロシア柔道界で最も優れた代表者たちだ。私は大勢のファンの一人として、リオデジャネイロで我々が新たなメダルを獲得すると確信している。我々の男女の選手たちが私たちの期待を裏切ることなく、ロシア連邦国旗がロシアの名誉のために、そしてロシアの全スポーツ選手たちのために掲げられると確信している。」

柔道ロシア代表のゼネラルマネージャー、エツィオ・ガンボ氏は記者会見で、「メルドニウム問題」の観点から最近は全ての選手たちにとって困難な時期だと語った。ガンボ氏によると、「過去3ヶ月間はロシアの大勢の選手たちがサンプルが陽性となるリスクから大会に出場できなかった」という。大会に出場しなかった選手たちは、オリンピックランキングにおける上位8人から脱落してオリンピックへ出場するチャンスを失う可能性がある。しかも2016年には世界で2番目に多い25人のロシア人柔道選手がオリンピック資格を得た。なお、オリンピック出場権を得た選手の数が最も多かったのは日本代表だ。イタリア人のガンボ氏が指導するロシア代表は、ロンドンオリンピックで5個のメダルを獲得した。ガンボ氏は、柔道女子代表のポテンシャルを高く評価し、ナタリヤ・クズュチナ(52キロ級)選手とイリーナ・ドルゴワ(48キロ級)選手の2人について、オリンピックで「金」を取る力があると指摘した。

なおガンボ氏は、日本柔道の伝統がロシア人選手のトレーニングに強い影響を与えていることを認め、次のように語った —

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「日本は柔道発祥の地であり、もちろん柔道の伝統は日本からやって来た。そして技だけでなく、生活における行動規範もそうだ。私はロシアチームは行動の見本だと考えている。ロシアチームは100人以上という大所帯だが、トレーニングキャンプに行った時には各人が自分の場所を見つけ、自分のやるべきことを100パーセント行っているのがすぐに分かる。そして我々は、日本から私たちのもとへやって来た雰囲気を維持している。ロシア人選手の中に喫煙者は一人もおらず、アルコール飲料も飲まず、夜更かしする人もいなければ、ばかな冗談を言う者もいない。各人が一つの目標に集中している。私は世界中探してもこのような行動をするチームを見つけるのは難しいと確信している。日本のみならず、大勢のロシア人選手もこのような振舞いをしている。」

ロシア代表はブラジルで優勝を目指して日本や韓国のチームと戦う。記者会見では、指導書「柔道芸術‐遊びから技能習得まで」が発表された。これは、欧州柔道連盟および国際柔道連盟の名誉会長であるロシアのプーチン大統領が共同執筆者となっている。

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