「日本は他の多くの国と同じように流血の惨事を免れることはできなかった。だがこのような事件は過去にも起こっている。東京の地下鉄でオウム真理教の信者たちが神経ガスを撒き、大勢の人が死亡した事件を思い起こすだけでも十分だ。秋葉原では精神不安定の日本人がトラックで人込みに意図的に突っ込む事件もあった。これと同じような事件が最近ニースでも起こっている。ニースと同じく無実の人が大勢死亡した。欧州は今、打撃を受けている。欧州では以前にも単独犯による殺害事件が発生しているが、それでも打撃となった。単独犯の例の1人が、ノルウェーで冷酷に銃を乱射して約80人を殺害したブレイビク受刑者だ。ロシアにも例がある。もちろんこれは世界と人々を包み込んだ狂気の沙汰として考えることができる。しかしより可能性の高い原因として、あまりにもテンポの速い、あらゆるものに溢れた生活を挙げられるかもしれない。これは事実上インターネットや、毎日のように見せられている残酷さと密接に結びついている。またこのような現象は子供のゲームの中にさえも存在している。テレビでは誰かが殺されたり、強姦されたりする場面がノンストップで放送されている。そしてこれらの恐ろしいものが人々の意識の中ではすでにほぼ普通の状況として埋め込まれている。専門家たちはこの現象を詳細に研究するべきだ。」
一方で現代社会は問題を調査するだけで、その問題を迅速かつ効果的に解決することはできない。なぜならインターネットや他の情報の自由を禁止するのは不可能であり、問題は私たちのライフスタイルと密接に結びついているからだ。これは誰もが今後テロリストや精神病質者と隣り合わせで暮らす可能性があることに甘んじなければならないの意味しているのだろうか?パノフ氏は、次のように語っている-
なお単独殺人者による悲劇は発生しているが、このような事件が日常的に起こっているわけではない。今日全世界の深刻な脅威となっているのはテロリズムだ。テロは影響力を拡大し続けていおり、過激思想はインターネットを介して広がっている。社会は一人ひとりの生命の不可侵などを含む真の価値を重視しなければならない。フランスのオランド大統領は、ノルマンディーの教会が過激主義者らに襲撃されたあと、テロとの戦いは長期にわたるがフランスはテロリズムに勝つことを義務付けられていると述べた。なおロシアのプーチン大統領は、成功に達するためには全ての国が力を合わせるしかないと考えている。
問題は、それがいつ実現するかというこだ。