「共により明るく」だけではなく「共に効率的に」

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「共にもっと明るく」をスローガンに掲げ、9月2日、全ロシア省エネ、エネルギー効率フェスティバルがスタートした。このテーマは非常にアクチュアルなものだ。なぜならフェスティバルの協賛にはロシア・エネルギー省、教育省、国民BRICS研究委員会、「グローバルエネルギー」賞受賞者らのほか、多々の青年社会団体、研究組織が加わっているからだ。フェスティバルは電気エネルギーを節約する知識と文化を普及する目的でロシアの多くの地域で一斉に開催されている。ここではロシア経済の様々なセクターで運用され、成果をあげている最新の省エネ技術が紹介されている。

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ロシア・エネルギー省のアントン・イニュツィン次官はスプートニクからの独占インタビューで「フェスティバルは今回が初めての試みではあるが、これが本当の意味で全ロシア的なものとなるよう期待している」として、さらに次のように語っている。

「これは素晴らしいイニシアチブだ。しかも今日ロシアは省エネイノベーション技術の開発、導入に巨大なポテンシャルを持っている。省エネ構想は専門的なレベルだけでなくわが国の各市民レベルで推進して行くことが非常に肝要だと思う。なぜならこれはエネルギーを大事に使うことをおしえるだけでなく、ロシアの競争力を高めることになるからだ。電気、暖房、水を大事にし、従来の電球をLED電球に替える…、と全て小さいことからスタートする。

我々は他の国の、何よりもまず日本の経験に学んでいる。日本は絶対的なリーダーだ。日本人はあらゆる指標でトップに立っている。私がいいたいのは日本のGDPのエネルギー効率指標や最高水準でかつ手ごろな技術を導入するレベル、文化レベルなど全般を指してのことだ。これは実に素晴らしいランドマークだ。」

ロシア・エネルギー省はG20サミットの場で省エネフェスティバルを行なうよう提案した。イニュツィン次官によれば、この提案をG20ユースサミットが支持し、今年北京で開催のG20エネルギー相サミットでも理解が示されている。

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第1回全ロシア省エネフェスティバルの大使役には日本人研究者で高輝度青色LEDを発明し、2014年にはノーベル物理学賞を、翌2015年にはグローバルエネルギー省を受賞した中村修二さんが選ばれた。まさにこの中村氏の発明のおかげで白熱電球よりも10倍もエネルギー効率の高いLED電球が世界に誕生した。

フェスティバルに先駆け、スプートニクは中村氏に電子メールでインタビューを行なった。 世界のエネルギー源の効率と環境安全性の向上という目的を達成するために科学者には何ができるか、という問いに中村氏は次のような回答を寄せてくださった。

「科学者は誰もが使える、新エネルギー源、新省エネルギー技術を開発しなければなりません。過去の歴史を見ればわかりますが、世界の紛争は、エネルギー、食料、水、の取り合いで起こっています。科学者はこれらの問題を解決するために、新エネルギー、新省エネルギー技術、新しい食料生産技術、純粋な水の生産技術等の開発に従事しなければなりません。」

また中村氏はグローバル・エネルギーは国際協力を通じて現実に達成可能かという問いに対しては次のように答えている。

「可能です。たとえばスマートフォンはあっという間に世界中に広がりました。LED照明もあっという間です。そこには国境も無ければ、制限もありません。誰もが、簡単に使えるような、製品を開発すればあっという間に、世界中に普及します。グローバルエネルギーも同様です。LED照明同様に、誰もが簡単に使えるような、新エネルギー、省エネルギー技術を科学者が開発しなければなりません。」

エネルギー効率、省エネへのグローバル投資の規模は今日の世界では著しく大きく、「新エネルギー」開発への投資は一次資源の開発への投資と同じく巨大だ。

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