悪魔主義者とエホバの証人、どちらが良い?

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世界中で宗教セクトの存在や、その教えを広める活動が、問題化している。カルトあるいはセクトは、自分が信ずるものに熱狂的に帰依する人々のグループのことを言う。通常こうした組織は、自分達のメンバーからお金や財産を詐取したりする。また中には、自分の命をセクトに捧げる用意のある人さえ現れる。

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こうしたセクトの影響下に、まず入りやすいのは、多くの問題を背負った恵まれない人々のグループや、若い人達である。セルビアのセクト問題の専門家、スラジャン・ミヤレヴィチ(Sladjan Mijaljevic)氏は、スプートニク記者のインタビューに応じ、セクトが広がる問題について話してくれた。

ミヤレヴィチ:国の重要な問題に取り組んでいる人達による、セクト撲滅対策課設立の試みは、それがどんなものでも、その部署が2人か3人の小さなものでさえ、あらゆる方法でストップがかけられてしまう。そうした組織設立の許可を得た人は、これまで誰もいない。その理由は、あれやこれやのセクトが、新世界秩序に奉仕していることと関係がある。それは人々を奴隷化する第4のレベルだからだ。まず始めは政治的に、続いて経済的に、その後は軍事的に、そして最後に置かれるのが、精神的奴隷化だ。目的は、様々な信仰をそろえた一種のショッピングセンターを作り、できるだけ多くの人に信仰という「商品」を示すことである。

圧力は、米国やドイツ、フランスそして英国の大使館からきている。その証拠となる出来事が、2010年にあった。およそ⒑のセクトが、宗教組織として公式に認められたのだ。2006年の宗教組織に関する法律に規定された基準に合致していないものさえ、中には含まれていた。例えば、当時のマイケル・ポルト(Michael Christian Polt)大使は、モルモン教が宗教団体として認められるよう大変な努力をした。

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記者:セクトは、NGOなど非政府系団体を隠れ蓑にしているのではないですか?

ミヤレヴィチ:NGOは、彼らの活動を隠すマスクの一つだ。本格的なセクト組織には、科学的学術的仕事的や人道援助、対マスコミ関係などを担当する一定の数の人達がいる。これらはすべて、彼らの活動を隠すマスクだ。それゆえ一部の人々の中には、一定の時間が経って初めて、自分がセクトのメンバーであることに気が付く場合もあるくらいだ。私は、彼らの商売上のネットワークや、マルチレベルのネット・マーケッティングについて言ってはいない。あるセクトなどは、英語学習の無料個人教授の名のもとに、隠れて活動している。

記者:世界中には、様々な宗教セクトが存在しますが、どのような場合も危険で、皆悪魔的なものなのでしょう?

ミヤレヴィチ:悪魔主義的なセクトが最も危ないと考えるとしたら、それは大きな思い違いだ。所謂「儀式殺人」を行うため、誰かが誰かを犠牲にしたり、あるいは「成功した犠牲」になるためには、長い無料時間がかかる。まる⒑年の歳月が過ぎ去る。その間、個人は悪魔主義セクトの影響下に置かれることになる。またデータによれば、人は同様のコミュニティーに、数カ月よりも長くいられないという。それに比べ、はるかに深刻な懸念を呼び起こしているという点で言えば、例えば、輸血の拒否で知られるエホヴァの証人だ。セルビアでは、この30年間で、輸血拒否によりどれだけの人達が亡くなったか、数えるのさえ難しい。私の意見では、こちらの方がはるかに危険なセクトである。

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