彼は論文の中で「現在のロシアがソ連邦の『甚だしい縮小バージョン』であることを考慮するならば、この事は極めて驚くべきことだ」とし、次に様に続けた-
「しかし、かつての超大国の権力や威信、地位が失われたことの中に、プーチン氏の急速な勃興の理由を探す必要があるだろう。ロシア人は、ソ連が歴史的に葬むられ、ソ連崩壊後しばらくロシアに混沌がもたらされた二重の屈辱に対し、報復する役回りをプーチン氏の中に見ている。」
またトスカーノ評論員は、米国のジャーナリストが行った調査を引用し「プーチン氏の人気がロシアを超えたものとなっている理由を説明するのは、もっとずっと難しい。」と述
「大部分の場合、皆、プーチン氏をリーダーとして感嘆すると同時に、ロシアを危険なライバルだとみなしている」と指摘した。
新聞は、西側でのプーチン人気について考えられる理由として、彼がグローバリゼーションに反対し、主権というクラシックな概念を支持していることに注目する一方で、プーチン氏が『真のマッチョ』として好まれている可能性を挙げた。
トスカーノ評論員は、論文を次のようにまとめている-
「テロリズムが世界的な規模での脅威となった世界には、細かいことには目を向けず悪者を殲滅する強く厳しいリーダー、一種の政治的なクリント・イーストウッドの魅力に抵抗できない人たちが大勢いる。」