巨大地震:日本と米国中心部がハイリスク地帯に?

© REUTERS / Kyodo巨大地震:日本と米国中心部がハイリスク地帯に?
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日本でまたしても強い地震が起き、被害者が出ている。鳥取でマグニチュード6.6の地震が起きた。余震は今も続いている。現地では立つこともままならないほど強い揺れがあったという。今後も一週間にわたり地震が続く恐れがあるという。これはきたるべき巨大地震の先触れなのだろうか。

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ロシアの地球物理学研究所の地震学者アレクセイ・リュブシン氏にスプートニクが話を聞いた。鳥取は地盤は相当安定しているのだという。

「少なくとも日本としてはまったくあり触れた現象だ。日本人は地震の活発な国に暮らしているとわかっているから、常に地震への備えがある。彼らの家屋はマグニチュード7でもゆうに持ちこたえる。しかしイタリアでは先日マグニチュード6の地震で300人も死亡した。日本では数人が軽傷を負っただけだ。しかし、日本といえども、巨大地震は危険だ。揺れもさることながら、津波の危険がある」

近く巨大地震が起きるおそれが最も高いのは東京周辺だという。

「私がGPSデータを分析したところ、南海トラフでは今非常に危険なスポットがみられる。これまでは一日ごとにデータが更新されていた。これは長すぎる。最近は5分置きになった。日本には1300もの地震学的活発さの分析基地がある。全国をカバーしていると言えるものだ。もっとも、ほとんどはリフレクターマスト設置場所であり、地震基地は84だが。しかしそれらが合わさることで非常に詳細な分析ができる。私はいわゆるコヒーレンスフィールドというものを計測した。複数の振動プロセスの形成時に発現における協調的なふるまいのことだ。それで隣り合う基地のノイズがいかに修正されているか、つまり、基地同士が協調しているかを調べることに努めた。そうして得られたデータから、南海トラフが今非常に強い地震学的相関性のスポットになっていることが分かった」

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このスポットは事態の急激な悪化の動向を示しているという。

「日本全国の相関地域はそれなりに安定している中で、南海トラフは熟した膿瘍にも比すべき突出性を示している。その座標さえ言える。北緯34度、東経138度だ。スポットの中心は東京近郊。私はリサーチ・ゲートに自分の観察を公開した。高い関心が示されたとはいえない。説明は簡単。日本人は地震への備えが常にある。そして、正確にいつ、何日の何時に地震が起きるかを予言する方法論は存在しないのだ」

それでも学者たちは日課を続ける。アレクセイ・リュブシン氏は日本だけでなく、米国のデータも分析している。

「GPSデータのノイズ分析とその修正で、日本と同様の地震学的スポットが北米大陸中心部にもあることが分かった。1811-12年に巨大なミズーリ地震を起こしたニューマドリッド断層だ。当時そこには数千人の白人入植者とインディアンがおり、新聞ももう発行されていて、非常にイメージ豊かに地震のことが書き立てられた。地震は非常に強く、ミシシッピ川が逆流するほどだった。この地域が再び危険になっている。メンフィスも危険地帯に含まれる。この南部最大の経済都市は、地震の危険を何ら考慮せず建設されている。住民はざっと100万人。ニューマドリッド断層について知っているのは今では専門家だけだ」

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