スプートニク日本
今回ロシアの個人用累積放射線測定器(ガイガーカウンター)「ソエクス(SOEKS)」は、日本で初めて使われたそうした種の製品の一つとして、高い効果と性能を証明した。この線量計が日本に供給され始めたのは、すでに2011年のことで、現在日本国内では「SOEKS JAPAN」という代理店(法人)が活動している。
「ソエクス」は、ロシア国内はもとより日本やドイツで売れ行きトップを誇る個人用ガイガーカウンターである。その製品と同じ名前を持つ「ソエクス」社は現在、環境モニタリング計測機器や医療用・計測用技術を開発し生産するロシアのトップ企業の一つで、その製品は世界40カ国以上に輸出されている。
ロシア人の間には、米軍による広島、長崎への原爆投下後、日本人にとって個人用の線量計は手放せないものだとの思い込みがあった。しかし実際にはそうではなく、福島第一原発事故が、日本人の不意を突くように起こった際、自由に買えるガイガーカウンターがなく、あっても専門家用のものである事が分かった。
スプートニク日本のリュドミラ・サーキャン記者のインタビューに対し、「SOEKS JAPAN」のミハイル・モズジェチコフ支社長は「ロシアの線量計は、日本にまさに適時にやってきた」と指摘し、次のように続けた-
今も何千人もの労働者や技師達が、福島第一原発事故の処理作業を続けているうちは、福島を将来の世代のために大切な記憶や教訓を残すための場所に変えようと、地元の活動家達は計画している。彼らは、チェルノブィリへの旅行が感銘を与えた事を隠してはない。確かにチェルノブィリ原発事故から30年間で、付近の放射線量は、二分の一に下がった。しかし医療専門家らは、そこを訪れ長期間滞在する事は安全ではないと警告している。特に高いレベルの放射能が残っているのは、森の中だ。まさにそうした理由で、福島であれチェルノブィリであれ、そこを訪れようとする人は、個人用のガイガーカウンターの携帯が絶対に必要不可欠である。