日本 露ボストーチヌイ宇宙基地で打ち上げへ?

© REUTERS / Pool/Kirill Kudryavtsev日本 露ボストーチヌイ宇宙基地で打ち上げへ?
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ロシアにおける宇宙開発全般を担当する国営企業「ロスコスモス」が、宇宙空間の平和利用分野での海外パートナーとの活発な協力を拡大中だ。ロシアのボストーチヌイ宇宙基地のインフラへの日本の融資の展望と、同基地からの商業打ち上げの可能性について、同社の国際活動部門副担当のセルゲイ・サベリエフ氏が語った。インタビューを取ったのは、スプートニクの専門特派員アレクサンドル・コバリョフ。

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スプートニク 「アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF)で、あなたが日本の宇宙航空開発機構(JAXA)の奥村直樹理事長と、宇宙空間の探査分野における露日協力の展望について話し合われたと報道があった。国際宇宙ステーション(ISS)での協働以外に、どのような具体的なプロジェクトが日本とともに実現されるのか?」

サベリエフ氏 「ええ、確かに。ロスコスモス代表団は初めてAPRSAFの会議に出席した。会議はフィリピンのマニラで行われた。我々は、今年、インドのバンガローで開催される会議にも出席する。環太平洋地域は我々にとって戦略的に重要であり、我々は非常に大きい協力のポテンシャルを見ている。」

スプートニク 「さらに詳しくお聞かせください。」

サベリエフ氏 「今のところ、我々の協同行動の主要な方向性が、国際宇宙ステーション(ISS)枠内での協力である事は言うまでもない。それに加えて、ある良い傾向を指摘すべきだろう。それは、科学にとって非常に重要である、ISSにおける露日共同実験実施に向けた作業の活性化を双方が目指していることだ。

さらに、日本側は、両国企業のための商業レベルでの協力拡大のための環境づくりへの関心を語った。我々は日本のテクノロジーへのアクセスに、我々のパートナーである日本側はロシア市場でのプレゼンス拡大に関心を抱いている。

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ロスコスモスの線でもJAXAの線でも産業界との対話、ビジネスミッションの組織、産業セミナーの実施で合意した。セミナーは今年下半期、日本で行う予定だ。オフィスでだけでなく、産業的ポテンシャルを可視化するために、日本企業の出席を交えたセミナーを開催する可能性もある。」

スプートニク 「これは主に、ロシアの宇宙機のための電子部品ベースにおける協力に関係するのか?」

サベリエフ氏 「それは、産業協力の方向の1つでしかない。日本側は大きな関心を持って、ロシア東部で建設中の新しいボストーチヌイ宇宙基地を見守っている。彼らは、宇宙基地使用について、どういった協力のバリエーションがあるかに関心を示している。」

スプートニク 「日本側は、同基地からの商業打ち上げを望んでいる?」

サベリエフ氏「そのような可能性は確かに、検討されている。宇宙への打ち上げ分野での協力のほかに、ロスコスモスとJAXA、関係省庁は、投資プロジェクトを策定している。具体的な提案はまだ最後まで詰められていないが、作業は行われている。それは、宇宙基地が極東における革新的な開発拠点の1つとなるはずだからだ。

また、2018年はロシア・日本交流年になる可能性があると発表されたことを付け加えたい。これらの共同行事の枠組みで、露日宇宙日の組織が予定されている。我々はこの問題に共同で取り組んでいる。写真展覧会や、宇宙分野での露日の共同作業の結果を反映したプレゼンテーションが行われる。」

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