ウクライナ情勢について
マクロン大統領は、プーチン大統領とミンスク合意の履行について議論したと指摘した。マクロン大統領は、「ノルマンディー形式」での対話を早急に行う必要性に確信を表した。
シリア情勢について
マクロン大統領によると、国の平和を取り戻す助けとなる政治的解決策を見つける必要がある。マクロン氏は、フランスは化学兵器の使用におけるシリアの「レッドライン」を目にしていると述べた。
チェチェンの性的少数者について
マクロン大統領は、プーチン大統領とチェチェンの性的少数者に関する状況についても議論したと語った。マクロン氏は、両首脳がフランス・ロシア市民社会フォーラムを開催し、共同でロシアにおける性的少数者の状況を監視することで合意したと伝えた。
また、マクロン氏は、フランスはロシアとの協力強化に関心があると強調した。
プーチン大統領は、首脳会談ではロシアとフランスの2国間関係が焦点となり、両氏は「世界における問題のあるスポットについて話し合い、アプローチの共通点を見つけることを試みた」と指摘した。
また、プーチン大統領は、フランスはロシアとの経済協力の拡大に関心を持っていると強調したほか、さらに大勢のロシアの大学生がフランスで勉強するべきだとし、青少年交流を拡大する必要があるとの見方を表した。
プーチン大統領はまた、会談では朝鮮半島の核問題や、その解決策についても議論されたと述べた。
マクロン大統領は「これは初めての意見交換だった。私は、非常にオープンで率直な会談になったのではないかと思っており、我々は互いに多くのことを述べた。私は、我々がお互いに全てを話したと思っている」と述べた。
危機社会研究センターのフランスに関する専門家、アレクサンドル・ヴェルシニン氏は今回の会談について、フランスが、オランド前大統領のスキャンダラスな行動による不快な印象を拭い去ろうとしていることを物語っているとの見方を示している。