両首脳はヴェルサイユ宮殿でウクライナ問題を話し合った。
マクロン大統領はプーチン大統領のパリ訪問の前にすでにプーチン大統領とは「譲歩なき対話」を行う構えを表明していた。露仏の立場はどれほどかけ離れているのだろうか?
両国は外交プランでは何に目的をすえているのだろうか? スプートニクはこの問いを分析ポータル「ストラトポル」の創始者、ハビエル・モロー氏にぶつけてみた。
「現実的な政策についていうとマクロン氏は仏の国益のみを擁護するに決めている。仏にはウクライナにおける国益はない。つまりこの問題ではマクロン氏は良好な対露関係を得るために犠牲にする可能性がある。なぜなら経済、戦略の観点から仏はロシアに非常に関心を抱いているからだ。」
モロー氏はこの首脳会談の結果、対露制裁の解除もありうるとの見解を表した。制裁は延長されない場合は7月31日で解除となる。
「仏が仮に制裁は『ノン(否)』だといえば延長されないか、または一方的に数カ国だけが制裁を温存することになるが、全欧レベルでの制裁はもうなくなる。それに独だって仏が解除するのであれば、対露制裁を維持しようとはおもわない。なぜなら独はロシア市場が仏のものになってしまうのを良しとしないからだ。マクロンがもし制裁を解除したらウクライナの戦争は止む。なぜならウクライナの戦争が続けられるために誰が巨額の金を払う連中は対露制裁が続けられるために払っているからだ。つまりロシアと残りの欧州諸国の間に人工的な壁が築かれるのがその目的で、こうした連中は制裁が解除されれば戦争の続行に興味を全く失ってしまう。つまりマクロンは制裁解除を行うことでこれをウクライナの平和達成の手段に変えてしまうことができるのだ。」
先の報道によると、フランスのマクロン大統領はプーチン大統領との共同記者会見で、ロシアのRTテレビとスプートニクは選挙本部に立ち入る権利を有さないと述べた。