開会式には、ボリショイ劇場のウーリン総裁、ロシア文化省のジュラフスキー次官、ボリショイ劇場のアーティスト、宮田亮平文化庁長官、ジャパンアーツの二瓶純一取締役社長、東京文化会館の日枝久館長らが出席した。
また5日に映画「パラダイス」の上映会に出席するアンドレイ・コンチャロフスキー監督とその妻ユーリヤ・ヴィソーツカヤさんも来賓として訪れた。
フェスティバル「ロシアの季節」は、プーチン大統領と安倍首相によって発表された2018年の「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」相互開催のプロローグとなる。
「ロシアの季節」では日本の45都市以上で200件以上のイベントが開催され、300万人以上の来客が見込まれている。
安倍首相は、東京文化会館でのボリショイ劇場バレエ団によるバレエ「ジゼル」の観劇に先立ち、ロシアのゴロジェツ副首相とともにあいさつした。
また安倍首相は、日本とロシアの文化交流、人道交流を重視することを約束した。
安倍首相は、ロシア文化には日本の美的感覚に共鳴するものがたくさんあるように思うとの見方を示し、2018年は「ロシアにおける日本年」、「日本におけるロシア年」が開催されると指摘、これは両国の文化交流でさらに大きな前進を遂げるための貴重な機会だと強調した。
ロシアのゴロジェツ副首相は、ロシアが日本との二国間協力を重視していることを確認した。
ゴロジェツ副首相は、日本はアジア太平洋地域におけるロシアの重要なパートナの1つであると述べ、これは両国首脳によるハイレベル会談が物語っていると語った。
またゴロジェツ氏は「(露日首脳による)これらの会談は、温かくて友好的なものとなり、日露関係の新段階の始まりとなった」と強調した。
ゴロジェツ氏はまた、日本で開かれる「ロシアの季節」では約200件のイベントが開催され、日本の人々は「最高のロシア芸術」を目にすることができると指摘した。
なお岸田外相や世耕経済産業相兼ロシア経済分野協力担当相も、バレエ「ジゼル」を鑑賞した。
宮田長官は、日本では約40万人がバレエに携わっており、多くの人がボリショイ劇場の舞台に立つことを夢見ていると述べ、「ロシアの季節」のイベントは、日本を離れずにロシアの素晴らしい芸術に触れる機会を日本の人々に与えると語った。
訪れた人々は、ボリショイ劇場のシンボルやロシアのマトリョーシカが描かれたTシャツを購入しているという。先の報道によると、6月4日に東京で上演されるボリショイ劇場の伝説的演目「ジゼル」を皮切りに、日本でプロジェクト「ロシアの季節」が開幕する。