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「クリル諸島で地熱発電発展の大きな可能性がある地点が2ヶ所調査された。総合的な評価で690メガワットの発電能力があるクナシル(国後)島のガリャーチイ・プリャーシュと、610メガワットの発電能力があるイトゥルップ(択捉)島のオケアンスコエだ。クリル諸島、なかでも日本に最も近いクナシル島は特に電力の国内消費需要が小さい。そのためこのポテンシャルは、日本への輸出に振り向けることで発揮することが妥当だ」と、イスハコフ氏は語った。
極東地域における代替エネルギーの発展については、9月6、7両日にウラジオストクで開かれる「東方経済フォーラム2017」で議論される予定だ。フォーラムでは、近年世界各国で導入が進んでいるスマートエネルギーや再生可能エネルギーの発展に関する問題が参加者の強い関心を引くものとみられている。
これより前、4月、ロシアは日本に対してクリル諸島に水力発電、地熱発電装置をつくる提案を行ったと伝えられていた。こうしたプロジェクトは3月18日に東京で露日間で初めて行われたクリル諸島における合同経済活動についての協議の後、準備されたものである。