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B61-12の投下実験は核弾頭を装備しないかたちで、8月8日、ネバダ州トノパ射撃場で戦闘機F-15機を用いて行われた。米国家核安全保障局の発表によれば、実験はB61-12の核とは関係のない部分の機能と戦闘機の兵器運搬能力を検査することを主な目的として行われた。
米国はB61の使用期限を延長し、2020年までに最新バージョンの核爆弾を軍備に加えようと目論んでいる。
ここ最近米国は核軍備の刷新を積極的に行っている。先週もロッキード・マーティン社とレイセオン社が核弾頭を搭載可能な長距離爆撃機用新型巡航ミサイルの製造を行っていることが明らかにされたばかり。
米国が核兵器を用いる脅威は8月初め、トランプ米大統領が北朝鮮を厳しく非難した際に現実味を帯びた。
「北朝鮮はこれ以上米国を威嚇しないほうがよい。さもなくば世界が今まで一度も目にしたことのない炎と怒りに遭遇するだろう。トランプ大統領は記者団に対してこう語っている。
トランプ大統領のこの声明は、北朝鮮指導部が米軍基地のあるグアム島へミサイル攻撃を威嚇したことへの報復として表されていた。
一方で専門家らの間では、新型ミサイルの開発によって圧力を講じる対象にはロシアも含まれているという声も挙げられている。
モスクワ国際関係大学、軍事政策調査センターのアレクセイ・ポドベレズキン所長は、スプートニクからのインタビューに対して次のように語っている。
「ここで最も重要なのは政治的な問題。現在の米国の威圧戦略はロシアへの圧力強化だ。米国はロシアに対し、一歩引くようにしむける選択を常に突き付けている。このためには米国はエスカレーションに対するコントロールを手中に収めておく必要がある。なぜならロシアはこの圧力を無効とする行為に出かねないからだ。」
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