若者は何を恐れているか 調査で明らかになった10の脅威

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世界経済フォーラム(通称ダボス会議)が世界186ヵ国に住む若者を対象に実施した世論調査「グローバル・シェイパーズ・サーベイ2017」の結果によると、現代社会にとって最も深刻な脅威となっている10の問題が明らかとなった。

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ほぼ半数の回答者(48.8%)が、環境破壊につながる気候変動を何よりも危惧している。地球温暖化は自然環境の大惨事だけでなく、人々の生活の質に悪影響を及ぼす経済的結果をも招くのだ。

38.9%は世界中に存在する不安定な政治・社会情勢を心配している。武力紛争が発生している地域、いわゆる「ホット・スポット」の数は減少しておらず、その地理的範囲は拡大している。

およそ3分の1の人々(30.8%)は社会的不平等を深刻な問題ととらえている。最も豊かで発展した国々でさえも、富裕層と貧困層の間の所得の差は大きい。世界で最も裕福な1%の人々の所得が残りの99%の人々の所得を上回る状況で、果たして所得階層間の移動、「社会的エレベーター」は正しく機能するのだろうか。

ほぼ同じ割合の人々(29.2%)が貧困の問題を危惧している。GDP(国内総生産)の低い多くの国々では、保健分野における状況が危機的なものになっている。もしこれに飢餓と飲料水の不足による死亡率を付け加えると、状況はさらに悲惨なものとなる。

23.9%の若者は宗教紛争を恐れている。このような紛争は宗教的特徴を理由に大勢の人々が殺害される事態につながっており、テロリズムの温床にもなっている。

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22.7%は現代社会にとっての脅威として、汚職と政府の活動における不透明性を挙げている。これは先進国にも当てはまる現象だ。

18.2%の若者を最も脅かしているのは飢餓と飲料水の不足である。今日この問題が切実なのはアフリカ諸国だけではない。深刻な干ばつや武力紛争が原因となって、他の複数の大陸でも水や食料が不足する事態が度々発生している。

質の良い教育を受けることができないという問題は、対象となった若者の15.9%にとって緊急の課題である。世界では識字率が低い国々がまだ非常に多い。

治安の問題が深刻だと答えた人は回答者の14.1%。既にテロリズムは最も発展し恵まれた国々にまで浸透している。では「ホット・スポット」の住民にとって、いったい状況はどうなっているのだろうか。

調査対象となった若者のうち、12.1%は失業を心配している。国連の予測では2018年も世界の失業率は上昇し続けるとされているのだ。

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