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スプートニクはは会談前に、会談がもたらす結果についてのオピニオン記事を書いた。それによると、議題となるのは朝鮮半島で形成された危険な情勢から抜け出す出口。米朝間の直接的なコンタクトが制限されている状況では、ロシアの仲介役としての役割は緊張を取り除き、対話を確立させ、最終的に朝鮮半島の核問題などの解決を話し合う完全な会談開始のため、極めて重要になる可能性がある。
3月15日、北朝鮮でソニ北米局長と在北朝鮮ロシア大使がロシア人専門家グループを交えた協議を開いた。4月30日と5月25日、アレクサンドル・マツェゴラ在北朝鮮大使と北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官が会談を開いた。北朝鮮側は会談で、米国の戦略兵器を導入した米韓演習が続く状況では、北朝鮮には核抑止力を一貫して強化するほか出口がないと強調した。6月末にはロシアのモルグロフ外務次官は、ロシアが朝鮮半島問題解決に向けたロードマップを策定したと発表した。行程表は前提条件なしに当事者が対話へと段階的に進めることを提案している。
米朝の対話が難航する間、北朝鮮はロシアと中国の行程表に関心を示し、審議のためソニ北米局長をモスクワに派遣することに同意した。さらに9月初頭、国連安全保障理事会の10回目の制裁決議案を採択した後、国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表がモスクワを訪問した。
同時に、20年間機能しなかった制裁が、北朝鮮が念願の夢である、米国から攻撃されないことを保証するという「核の盾」保有にこれほど近づいた現在機能するということもまた、想像し難い。
スイスで9月11日から13日にかけて開かれた6か国形式の非公式会合で北朝鮮代表は、もはや「2重凍結」の可能性を検討しておらず、米国との核の均衡を達成する意向だと述べた。これがどれほど審議されており、ロシアが北朝鮮と米国に代替策の必要性を説得できるか否かは、まもなく明らかになるだろう。
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