米朝はまもなく核問題の対話を再開する可能性 専門家の見解

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米国と北朝鮮は、1994年ジュネーブで開かれたように核問題の解決に向けた新たな協議を始める可能性がある。北朝鮮の核問題の解決を話し合う6者会合の韓国首席代表を務めたことがある李秀赫(イ・スヒョク)氏がそうした見方を示した。

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人気の高い韓国の月刊誌『シントン』(新東アジア)が最新号の10月号で李氏のインタビューを掲載。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外交方針を策定するメンバーだと見られる李氏は、米国と北朝鮮間の対話における「第2シーズン」がまもなく始まる可能性があると発言した。

李氏は「ジュネーブの会談での1994年の合意や1997年の4者会談を『第1シーズン』と私は呼んでいる。2017年どうやら、北朝鮮の核問題解決に向けた『第2シーズン』が開かれる」と指摘する。

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李氏によると、「ジュネーブで新たな協議が、新たな4者会談が(始められ)、そしてある時点には6者会合が実施される」可能性がある。

李氏は「米国は北朝鮮の核プログラム凍結では立ち止まらない」として、1994年ジュネーブでは北朝鮮の核計画の凍結と、最終的な核兵器放棄が予定されていたことに言及した。

米国と北朝鮮はジュネーブで初めて対話を行い、国際コンソーシアムにより北朝鮮に軽水炉を建設する見返りに寧辺の実験用原子炉での核兵器開発を放棄することで合意した。3年後には北朝鮮と韓国、米国と中国による会談が行われた。

合意はビル・クリントン政権のもとで達成されたが、2001年にブッシュ政権へと移行したことで米国政府の方針が変わり、北朝鮮での原発計画を破棄した。

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ロシア、中国、米国、日本、北朝鮮、韓国による核問題をめぐる6者協議は2003年、北京で始まった。北朝鮮が核を保有することを防ぐのがその目的だった。米国からの脅威を憂慮し、北朝鮮は2006年、秘密裡に、最初の核実験を行った。交渉は、所期の目標をひとつも達成することなく、断絶した。ロシアと一部交渉参加諸国はその再開を主張している。

一連の専門家は、対話が失敗した大きな原因の1つが米国の北朝鮮に対する厳しい態度にあり、そのために北朝鮮と信頼関係を築くことが困難になったと指摘する。

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