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燃料を現金化した利潤は月額で250万ドルほどに上り、反体制派へと直接渡されるという。スプートニクはこれ報道についてアフガニスタンの軍人、議員らにインタビューを行った。その結果、彼らは口をそろえて、こうした報道はロシアに対する西側のいつものプロパガンダの一例にすぎないという回答している。
政治学博士で国際問題、アフガニスタン情勢に詳しいルホラ・アフマザイ氏はスプートニクからのインタビューに、こうしたねつ造記事は西側の連合軍がアフガニスタンのテロ組織と持つ関係を隠蔽するために行われているとして、次のように語っている。
今のアフガニスタンの戦争の主な原因は国際的なファクターであって、タリバンが言うような政権とそれに不満を抱く武装タリバンの間の戦いではない。戦争に大きな責任を負っているのはパキスタンもそうだ。こうした戦争にロシアが参加するだの、ロシアがタリバンを支援するなど想像も不可能だ。米国とその連合国はこの地域でロシアを相手にプレーをしており、そのうちの数か国がアフガニスタン情勢をロシアに対するプロパガンダのために利用していることは火を見るよりも明らかだ。
匿名の消息筋や全く存在もしていない人間からの情報を引用したニュースは今までに何度も聞かされてきた。タイムズ紙はタリバンの代表者の名前を公表していない。本当にそういった人物が存在するのか、もしイエスなら、なぜ名前を公表しないのかという問いが残る。こうした情報を流す目的は何だろうか? 米国人はアフガニスタンに長期に残ることを決めた。中央アジア諸国とイランは米軍駐留に憂慮を抱いている。なぜなら駐留は全く透明性を欠いているからだ。ダーイシュ(IS)が米国の作り上げたプロジェクトであることは、アフガニスタン人なら知らない者はいない。このため米国は世論の目をこの問題からそらそうとして一番信憑性のない話を流布させている。米国人は自分の方からアフガン問題の多くを説明する必要がある。例えばダーイシュの影の支援者は誰なのか。アフガンでダーイシュに掌握された地域に(米国製の)衣服、弾薬を積んだ不審なヘリコプターが着陸した事件に対して、何の反応も示そうとしないのはなぜか。麻薬製造が増大した原因はなぜ明らかにされないのか。ヘロインを作る材料はどのようにアフガニスタンに持ち込まれているのか?
テロリストと関わりを持ち、彼らをアフガニスタンに連れ込んでいるのはどこの国か。それは我々にははっきりしている。米国はロシアをテロリストに支援しているといって非難するが、ではなぜ明確な証拠を提示しようとしないのか? 証拠があるなら、我々に示したらいいではないか。そしたらこの件でロシアとコンタクトをとって話し合おうではないか。私はアフガニスタンにガソリンを供給する企業をすべて知っている。その中にはタリバンを組んでいる会社などない。米国とその連合国はこうしたデマを流布させ、世論の目をくらませようとしているのだ。